【フォルクスワーゲン新型ポロ新車情報】もっとシンプル、もっとスポーティ！ 5代目新型「ポロ」日本デビュー！

当初は「1.4 コンフォートライン」1グレードでスタート

　フォルクスワーゲングループジャパンは、VWのベーシックモデル「ポロ」をフルモデルチェンジし、10月31日より発売する。今モデルで5代目となる。
　新型ポロは、当初「1.4 コンフォートライン」1グレードでスタートする。装備や機能を高めながら価格は旧モデルと同額の203万円とし、より買い得な設定とした。なお2010年半ばには、先代ポロ「1.6 スポーツライン」の後継グレートとなる1.2リッター直噴ターボTSIエンジンを搭載したモデルを追加するなど、今後ラインナップはさらに拡充されてゆく予定だ。

フォルクスワーゲン新型ポロ「1.4 コンフォートライン」　搭載される直4 1.4リッターDOHCエンジン

シンプルながらシャープで引き締まったボディライン

　先代ポロは、先代や先々代ゴルフに共通する落ち着いた雰囲気でファミリー層を中心に支持されていたが、反面やや陰の薄い存在でもあった。新型「ポロ」では、6代目ゴルフなどに続きフォルクスワーゲンの新世代デザインDNAを継承。シンプルながらシャープで引き締まったボディラインを与えられた。その結果、ゴルフに比べさらに若々しくスポーティなムードに生まれ変わり、独自のキャラクターを得ている。そのデザインを生かす車体や内装の組み付け精度についてもさらに向上させ、クオリティを高めた。
　ボディサイズは全長3995mmx全幅1685mmx全高1475mmと、街中でも扱いやすいコンパクトな5ナンバーサイズを維持している点も注目される。その中でもパッケージングを見直し、室内や荷室空間はわずかながら拡大している。反面、近年厳しさを増す衝突安全性能についても気になるところだが、超高張力鋼板の多用などにより強固で安全なボディシェルを誇り、世界でもトップレベルの厳しさを持つ欧州の衝突安全基準「ユーロNCAP」の最新基準で最高点の5つ星を獲得している。さらにベーシックなモデルながら安全装備についても上級モデル同様の内容とし、ESP(横滑り防止装置)をはじめ6エアバッグや前席フォースリミッター付きシートベルトテンショナー、むちうち低減ヘッドレストなどを標準装備する。

先代ポロに比べ実に29%の燃費改善を図る

　新型ポロ「1.4 コンフォートライン」には、先代からキャリーオーバーされた直4 1.4リッターDOHCエンジンを搭載。最高出力は5ps(4kW)アップし85ps(63kW)/5000rpm、最大トルクは13.5kg-m(132N・m)/3800rpmを発揮する。組み合わされるトランスミッションは、新たに7速DSGを搭載する。先代の6速ATも他の欧州車に対しては大きなアドバンテージを持っていたが、パワーロスを軽減する乾式クラッチを採用した新DSGでは燃費性能を大幅に向上。10・15モード燃費は17.0km/Lと、フォルクスワーゲン車でNo.1の低燃費を達成した。これは先代ポロ(6速AT車)に比べ実に29%の燃費改善となっている。その結果「平成22年度燃費基準+5%」を達成し、ポロとしては初めて「低公害車普及促進等対策補助金」(エコカー購入補助金)の対象にもなっている。
　安全装備も充実し、燃費性能も向上した新型ポロ。しかし上にも記したように「1.4 コンフォートライン」の価格は203.0万円[消費税込み]と、先代と変わらない戦略的な価格設定とされた。なおボディカラーは全6色(うちサバンナイエローは受注生産)を用意する。

フォルクスワーゲン新型ポロ「1.4 コンフォートライン」【新型「ポロ」発表会場にて】

グレード	ポロ「1.4 コンフォートライン」[FF・5ドア]
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	3995x1685x1475mm
車両重量［kg］	1080kg
総排気量［cc］	1389cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	85ps(63kW)/5000rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	13.5kg-m(132N・m)/3800rpm
トランスミッション	7速DSG
10・15モード燃焼［km/l］	17.0km/L
定員［人］	5人
消費税込価格［万円］	203.0万円
発売日	2009年10月31日