中古車では敬遠されがちな過走行車。ただし、選び方次第ではお得な買い物になることも。中古車購入の達人でもある、モータージャーナリストの岡島裕二氏が過走行車を買う時の注意点を解説します。

この記事の目次 CONTENTS
1万kmの差が10万円の差になることも
信頼性の高そうな中古車なら過走行でも問題ない!
ガリバーの中古車なら過走行車でも安心!

ライター紹介

モータージャーナリスト

岡島 裕二 氏

自動車雑誌や自動車サイトを経験後、2003年よりフリーとなった若手ジャーナリスト。今まで乗ってきたクルマすべてが中古車という、根っからの中古車好き。レース経験もあるほか、一級船舶免許ももつなど乗り物全般に興味をもっている。

1万kmの差が10万円の差になることも

中古車の価格を決める上で大きなウェイトを占めるのが走行距離です。走行距離が価格に与える影響は一般の人が考える以上に大きく、150万円程度の中古車で、1万km程度の違いで10万円以上差が付くことも珍しくはありません。

走行距離が10万kmを超えると一気に高まるお買い得感

しかも、この走行距離は5〜6万km位までならそれほど大きな差が付くこともないのですが、これが9〜10万km位になると一気に中古車価格が安くなる傾向があるのです。それは日本の中古車市場では10万kmを超えると、購入者が故障などのトラブルを心配するので一気に売りにくくなるためです。

ちなみに私が最近買った2001年式のBMW325iツーリングも、市場価格では5万km台の中古車が100〜120万円なのに対し、10万km目前の8〜9万km台の中古車は60〜70万円台で販売されています。これだけの価格差があれば、私なら断然10万km目前の過走行車を選びます。

過走行車は走行距離が伸びている分、走行距離が少ない中古車に比べて壊れやすくなるのは事実でしょう。でも、これだけ価格に差があれば、多少壊れたとしても十分に元を取ることができるし、信頼性の高そうな中古車を選べば過走行でも壊れない可能性も高まってくるのです。

信頼性の高そうな中古車なら過走行でも問題ない!

私は中古車を22台乗り継いでいますが、その中で過走行のクルマを7台ほど買ったことがあります。でも、過走行が原因で大失敗したことはありません。10万km位になるとタイミングベルト(最近はチェーン駆動が増えたので昔ほど意識しなくてよくなりました)やウォーターポンプなどを交換しなくてはならないので、その費用などが必要になってきますが、それなりに安く買うことができたので、コスト的にもだいぶ安く乗ることができたと思います。

過走行の中古車を選ぶポイント

私が過走行の中古車を選ぶ時のポイントは、まずはボディや車内がキレイなことです。中古車には前オーナーのクルマに対する愛情の注がれ方が現れますので、ボディが凹んだままだったり車内にタバコの焼け焦げがたくさんあるようなクルマは、メンテナンスもキチンと行われていないケースが多いです。このような中古車は買ってから壊れる可能性も高いでしょう。

また、ワンオーナー車も安心できる材料になるでしょう。新車を買ったユーザーはクルマを丁寧に乗り、メンテナンスもディーラーでお金を掛けて行う確率が高いものです。でも、中古車で買ったユーザーはあまりお金を掛けずに済ませることが多いので、それだけメンテナンス状況にムラが出てきやすくなります。

整備を受けた記録簿があれば信頼性は高い

そして整備記録簿の残っているクルマなら、なお安心感が高まります。記録簿には整備の日時や交換した部品などが明記されているので、記録簿を見ればそれまでのメンテナンス状況は一目瞭然です。車検などの時にディーラーに入庫して、お店任せでたくさんの部品を交換しているようなクルマは、中古車になってもすぐに壊れたり、部品交換が必要になってくるケースが少ないものです。

ガリバーの中古車なら過走行車でも安心!

私が買った過走行車も4台はワンオーナーでしたが、やはりワンオーナー車は複数オーナー車に比べて信頼性が高かった感じがします。中古車を買う時には敬遠しがちな過走行車ですが、価格が相場より大幅に安く、さらにオーナー履歴や記録簿があるような中古車なら、上手な買い物になるケースも多いでしょう。

ガリバーの中古車検索は並び替えの欄で、走行距離の少ない順で再検索を掛けると少ない順番に閲覧することができるので、走行距離が伸びているお買い得な中古車を探しやすくなっています。

安心の保証付き!

さらにガリバーの中古車は走行距離に関係なく、保証が付くため、過走行気味の中古車でも安心して購入することができるのも魅力です。欲しいクルマは決まっているものの、多少予算が厳しい人などは、少し走行距離が伸びている物件を狙ってみるのも一つの方法と言えるでしょう。