中古車と走行距離

中古車の購入・買い替え時の走行距離の目安

中古車購入・買い替えと走行距離

更新日:2023/01/23

中古車の購入や売却に大きな影響を持つ走行距離。その調べ方や、購入や買い替えの時の距離の目安について解説します。

走行距離は1年=1万kmが目安

走行距離の目安は、一般に1年で1万kmです。ただしライフスタイルや車の使い方によって目安は変わってきます。

一般に、走行距離が短い方が「状態が良い」ことが多いです。ただし目安より大幅に走行距離が短い場合、ずっと車庫の中で眠っていてメンテナンスが不十分である可能性があります。逆に大幅に走行距離が長い場合、部品なども大きく摩耗している可能性が高いです。

【参考】走行距離の調べ方

オドメーター

走行距離を調べる際は、オドメーターを確認します。このメーターは車が完成した時からの総走行距離を示しているので、「これまでどれくらい走ったのか」が分かります。
1年当たりの走行距離が知りたい場合は、総走行距離を経過年数で割るか、あるいはオドメーターの数字と確認日をメモしておき、一定期間が経過した時の数字と比較すると良いでしょう。例えば1か月の走行距離が分かれば、それを12倍することで年間走行距離が推定できます。

走行距離は中古車購入の重要な判断材料

走行距離は、中古車を選ぶ際の重要な判断材料になります。例えば「5年落ちだけど3万km程度しか走っていない車」の場合は、「年式の割に状態が良い」ことが期待できます。
その他にも、走行距離の数字が人の心理に与える効果や走行距離への思い込みを知ることで、「どんな車を買うのがお得なのか」も見えてきます。

POINT 1 「xx万kmをちょっと超えた」が狙い目

人間は「3」「5」「10」などキリの良い数字に敏感で、これを超えているかどうかで、数字の印象が大きく変わります。例えば走行距離が4.9万kmと5.2万kmだと、抱く印象には大きな差が生まれます。この差は実際の車の状態以上に価格に反映されることがあるのです。

以下のようなポイントに着目すると、状態の割にお買い得な車が見つかる可能性が高くなるでしょう。

  • 車体もきれいで新しい車が欲しい=走行距離3万kmを少し超えた車
  • 状態も程々の、適度に安い車が欲しい=走行距離5万kmを少し超えた車
  • 古くても安い車が欲しい=走行距離8万km又は10万kmを少し超えた車
走行距離は中古車購入の重要な判断材料
車種・年式 走行距離 値段
プリウス S 2018年式 2.7万km 239万円
3.8万km 179万円
フィット 13G Fパッケージ 2016年式 5.2万km 99万円
6.5万km 82万円
ワゴンR FX-LTD 2013年式 7.7万km 59万円
8.0万km 49万円
  • 2021年12月当社販売実績 値段は車両本体価格になります。
  • 価格は一例であり、販売価格を保証するものではありません。走行距離や色、装備、その他車両状態などにより金額は変わります。

整備されている車であれば走行距離に限らず故障のリスクは低いです。メンテナンスの手間を抑えたい場合は、5万kmを少し超えた程度を上限にして探すと良いでしょう。また値段を抑えたいのなら状態の良い8万km超えの車を探す手段もあります。

ガリバーでは、ウェブでは探しにくい「5万kmをちょっと超えた車が欲しい」などの要望も承り、お客様の代わりに車を探します。電話やお店で要望を仰っていただければ、ウェブで公開していない最新の在庫も含めてピッタリの一台をご紹介します。

  • 中古車探しを車のプロに相談する 0120-22-1616

POINT 2 「10万km越えは危険」は昔の話

「走行距離が10万kmを超えた車は危険だから買うべきではない」という話を聞いたこともあるかもしれません。しかし、それは昔の話です。ヨーロッパやアメリカでは、20万km以上走っている車が多く存在します。また、タクシーは40万km以上走るといわれています。

しかし、日本では「10万km越えは危険」という思い込みがあるため、走行距離が10万kmを超えた車は、状態の割に比較的安く購入できます。実際に、ガリバーの販売店では10万kmの軽自動車やコンパクトカーは30万円以内の予算でも購入できるケースもあります。
10万km越えの車を購入する場合は、部品交換済みのものを選ぶと良いでしょう。部品交換されている中古車なら、メンテナンス状況次第では大きな故障なく乗ることができます。

ただし走行距離が10万kmを超える車の市場価値は低いので、購入後、次の買い替え時にはほとんど売値がつかないこともあります。 しかし残りの寿命や自分で部品交換をする費用を考えても、購入予算を抑えることが出来るので検討してみてください。

POINT 3 故障しにくいのはメンテナンスがされていた車

故障しにくいのはメンテナンスがされていたクルマ

走行距離と一緒にチェックしなければならないのが、「しっかりメンテナンスされていたか」という点です。
中古車を購入してからメンテナンスについて考えるのではなく、メンテナンスされているクルマなのかを、購入前に必ず確認しましょう。

走行距離が短くてもメンテナンスがされていなければ、安全性や今後の維持費に悪影響を及ぼすためです。走行距離が長ければ、エンジン周りの部品チェックが必要となります。

POINT 4 疑義車や過去のメーター故障歴に注意

走行距離メーター改ざん車(疑義車)の可能性もゼロではないので注意しましょう。最近では車検証に過去の最大走行距離が記入されるようになっているので、心配な場合は車検証を確認させてもらってください。整備記録簿にも整備時の走行距離が載っているので、こちらもメーターの改ざんを見抜く際の参考になります。

また走行距離メーターを改ざんする意図はなくとも、過去にメーターが故障していると正確な走行距離が分からなくなってしまいます。この場合も車検証や整備記録簿を確認し、過去の走行距離の記録をチェックしましょう。

POINT 5 状態チェックにはプロの力も活用!

状態をチェックするといっても、エンジンやブレーキの状態まで自分で見極めるのは難しいもの。だからこそ、一台一台の状態をきちんと説明してくれ、一緒に選んでくれる専門家がいるお店を選びましょう。車の状態はもちろん、年式と走行距離のバランスといったことも相談してみても良いでしょう。

ガリバーでは販売する全ての車の状態を念入りにチェックし、修復歴の有無など状態を公開しています。「中古車の状態は自分ではよく分からないから」という方でも安心して中古車を購入できるように努めています。

  • 当社基準による調査の結果、修復歴車と判断された車両は一部店舗を除き、販売を行なっておりません。万一、納車時に修復歴があった場合にはご契約の解除等に応じます。

走行距離から見た車の買い替え時はいつ?

走行距離は、中古車を選ぶときの参考になるだけでなく、車を手放して次の車を購入するタイミングを決める上でも参考になります。

POINT1でもご紹介した通り、キリの良い数字を超えているか否かで人が持つ印象は大きく変わります。そのため、走行距離が5.2万kmよりは4.9万kmの段階で手放すなど、大台に乗る前に買い替えると車を高く買い取ってもらえる可能性が高くなります。
「もうすぐ走行距離が5万kmを超える」などのタイミングでは、一度買取査定を受けてみて、その上で車の買い替えを決めても良いでしょう。