新型ウィッシュはベースグレードの1.8Xが最もお買い得だ!

4グレードで3タイプのボディを設定!

2.0Zはオーバーフェンダーが装着され全幅は1745mmとワイドだ

 4月2日に2代目となる新型ウィッシュが発売されました。先代が好評だったこともあり、新型もパッケージングは大きく変わることがなく、5ナンバーサイズを基本とするヒンジ式ドアの3列シートミニバンとして開発されています。

 ボディサイズも先代とほぼ同じで、全長がフロントマスクのデザイン処理のために30mm延長されていますが、ホイールベースは先代と同じ2750mmで、全高も同じく1590mmとなっています。

 特徴的なのは全幅が3タイプもあることです。基準スタイルと言えるスマートなフロントマスクの1.8Xと2.0Gは1695mmの5ナンバーサイズなのですが、1.8リットルのスポーツタイプの1.8Sは25mm幅広いフロントフェンダーが装着されています。そして2リットルのスポーツタイプの2.0Zは、さらにワイドなオーバーフェンダーが前後に装備され、全幅1745mmの迫力のあるスタイルに仕上げています。4グレードで3つのボディというのは、なかなか選び甲斐のある設定です。

1.8Sはフロントフェンダーが25mmワイドになっている

 エンジンも先代と同様に1.8リットルと2リットルの設定ですが、両エンジン共にバルブマチック付(1.8リットルのバルブマチックはウィッシュが初搭載)に変わり、ミッションも全車CVTとなりました。FF車は全車4月から始まったグリーン税制で取得税&重量税の50%軽減(75%に届いていないのが残念…)を受けることができます。

VSC&サイド、カーテンエアバッグが標準装備のベースグレード1.8Xが超お買い得!!

2.0Zには派手なオーバーフェンダーと2列目キャプテンシートが付く

 グレード展開も分かりやすく、標準タイプ(1.8Xと2.0G)とスポーツタイプ(1.8Sと2.0Z)のフロントマスクが用意され、それぞれに1.8リットルと2リットルが設定されています。2リットルのスポーツタイプとなる2.0Z(248万円)はオーバーフェンダーや2列目のキャプテンシート、17インチアルミが標準装備され、このグレードはかなり上級志向に仕上げられています。

インパネはエアコン吹き出し口が目立つ少し変わったデザイン

 今回発売された4グレードの中で最も狙い目なのは、やはりべースグレードの1.8Xでしょう。

新型ウィッシュは先代よりは全体的に少し価格帯が上昇していますが、全車に横滑り防止装置のVSCとサイド&カーテンエアバッグが標準装備されているのが魅力。

そしてもちろん184万円の1.8Xを選んでも、このクラスで最も充実している安全装備を手に入れることができます。先代の1.8リットルは4ATでしたが、新型は1.8リットルも7速マニュアルモード付CVTとなったので、動力性能的にも2リットルとの差は少なくなっているはずです。

ベースモデルの1.8Xでも外観上の安っぽさはない

 したがって、1.8Xを選んでスマートキー(4万5150円)とメーカーオプションのナビ(33万750円)、ETC(1万500円)あたりをオプションで加えて、総支払い額を250万円以内に収めるのが賢い選び方といえるでしょう。FF車なら4月から始まったグリーン税制の軽減措置を受けられるので、250万円からさらに6万7000円程度は安くなります!

 メーカーオプションのナビにはAIシフトという、ナビが前方の道路状況を把握し、それに合わせてCVTが制御を変えるシステムや、天井にもスピーカーを内蔵した10スピーカーシステムが組み込まれるので、33万円のメーカーオプション選ぶ意味はあるのですが、ディーラーオプションは15万円程度のナビも用意されているので、ナビのグレードを下げれば、さらに総支払い額を抑えることも可能です。

ホンダ ストリームと競合させて狙え値引き10万円オーバー!!

新型ウィッシュはエコドライブインジケーターを全車に標準装備する

 発売直後は値引きは少ないはずですが、ストリームやフリードとの競合で5〜10万円程度は狙えるでしょう。

 1.8Xのひとつ上になる1.8S(209万円)はアルミホイールやワイドフェンダー、パドルシフトなどが装備されますが一気25万円も高くなります。標準スタイルの2リットルとなる2.0G(226万円)は排気量アップに加え、スマートキーやディスチャージヘッドランプなどが標準装備されますが、1.8Xよりも42万円も高くなってしまうので選びにくくなってきます。そう考えると新型ウィッシュは1.8Xでキマリといえるでしょう。

ライバルのストリームは立体駐車場に入る全高がメリットだ

 ライバルのストリームも184.8万円で1.8リットルのXスタイリッシュパッケージが用意されています。このモデルにはディスチャージヘッドランプが標準装備されているのが美点ですが、VSCやサイドエアバッグは設定されておらず、安全装備ではウィッシュに負けてしまいます。

 他のグレードはあまり割安感はないものの、184万円で充実した安全装備が手に入る新型ウィッシュの1.8Xは、かなりお買い得感のあるミニバンといえるでしょう。新型ウィッシュを買うなら、1.8Xを基本に商談を進めることをオススメします!

達人プロフィール: 岡島裕二
職業:モータージャーナリスト
自動車雑誌や自動車サイトを経験後、2003年よりフリーとなった若手ジャーナリスト。今まで乗ってきたクルマすべてが中古車という、根っからの中古車好き。レース経験もあるほか、一級船舶免許ももつなど乗り物全般に興味をもっている。

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