【トヨタエスティマ対ホンダオデッセイ徹底比較】トヨタエスティマ vs ホンダオデッセイ　ザ・対決比較試乗

総合評価

トヨタエスティマ

ホンダオデッセイ

松下宏

デザイン的なカッコ良さ、静かで快適な走りなど、一般的なユーザーがミニバンに求める性能をしっかり確保しているのがエスティマ。現行モデルは価格がかなり高くなり、オプションも含めると簡単には買えない感じになったが、十分にそれに見合うくらいの魅力を備えている。買った後の満足度の高いミニバンだと思う。

明快なコンセプトに基づき、スポーティな走りを実現するミニバンに仕上げている。多人数乗車よりも走り志向にウエイトを置く人向きのミニバンだ。オデッセイも豊富なオプションがあって、それを装着するとかなりの予算が必要になってしまう。インターナビなどは機能の魅力も大きいので、買うなら絶対に装着したいところだが。

片岡英明

デビューから丸3年だが、マイナーチェンジで商品性を大幅に高めている。乗り心地がよくなり、同乗者も快適にドライブを楽しめるようになった。これは朗報だ。3.5リッターのV6はレスポンスが鋭く、パンチ力も文句なし。が、バランス感覚は2.4リッターが一歩上をいく。全体に商品としてよく練られ、満足度はすこぶる高い。

スポーツワゴンといえるスポーティなミニバンだ。走りの楽しさにこだわる人には向いている。モデルチェンジによってハンドリングの洗練度が高められ、同乗者の快適性も向上した。ファミリー系グレードのMやLでも気持ちいい走りを満喫できる。どのグレードを選んでも満足度が高い。だが、守りに入ったデザインは新鮮味に欠ける。

国沢光宏

どちらかといえば、上級グレードを売ろうとしているクルマ作りである。例えばエスティマ最大の売りである「国際線ビジネスクラスのようなシート」も3.5リッターの高価なグレードを選ばないと付いていない。逆に最上級グレード買えば、もはやVIPカーのごとしではある。とはいえ輸入車の価格からすれば十分安いか？

フルモデルチェンジでベーシックグレードの質感も大幅に向上した。試乗した人ならわかって頂けるだろうけれど、300万円級のアッパーミドルセダンの快適度と真正面から比べられるほど。先代と代わり映えしなく感じるエクステリアが納得できるなら、案外良い買い物だと思う。買うなら標準エンジンでなんら不満なし！