話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
ホンダ 新型オデッセイ

「ミニバンは走りが大人しくて退屈」という意見も聞かれるが、
新型に切り替わった4代目のオデッセイに乗れば、その認識は大きく変わるだろう。
全高は1545mmだから、ストリームと並んで数あるミニバンの中で最も背が低い。
しかも先代型に対してボディ剛性を高めたから、走行安定性は抜群だ。
スポーティなワゴンも顔負けの走りを見せる。
それに加えて3列目の居住性も向上。
多人数乗車と走りの楽しさという、対極に位置する機能をバランス良く向上させた。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:オデッセイが人気の理由

ミニバンでありながらも、ステーションワゴンのようにスポーティ。
ボディやサスペンションを入念に作りこみ、走行安定性を格段に高めた!
ホンダ オデッセイ
リセールバリュー: 54%〜60%

 最近のミニバンの売れ筋は、全高が1700mmを上まわるハイルーフモデルだ。90年代の中盤から00年代の前半にかけて、ミニバンが普及する段階では、ルーフの低いワゴン風のモデルも受けた。しかし、今は需要動向が違う。「セダンからミニバンへ」の時代は終わり、「ミニバンからミニバン」、さらに「ミニバンからそれ以外へ」という代替えが増えている。
 こうなると3列目が狭めになるワゴン風のモデルは、機能が中途半端と受け取られる。その結果、今日の売れ筋は、セレナ、ヴォクシー&ノア、アルファード&ヴェルファイアなどのハイルーフモデルになった。
 こういった需要動向もあり、オデッセイのリセールバリューはズバ抜けて高いわけではない。しかし3年後なら、新車時の54〜60%と予測される。人気のタイプではないが、中古車需要の旺盛なミニバンであることに変わりはない。ほかの日本車なら35〜45%だから、オデッセイのリセールバリューは高い部類に入る。有利な条件で売却できるだろう。

 オデッセイはルーフの低いLサイズのミニバン。全高は1545mmに抑えられ、外観はミニバンというよりステーションワゴンに近い。3代目の機能に磨きをかけ、4代目の現行型が誕生した。
 ルーフが低く、しかも全幅は1800mmとワイド。そのためにボディの縦横比は5ナンバーサイズのワゴンに近い。しかもボディやサスペンションを入念に造り込んだから、走行安定性が抜群に高い。危険回避の時は後輪がしっかりと踏ん張って挙動を乱しにくく、その一方で動きの鈍さも感じさない。とても自然なハンドリングに仕上がった。
 エンジンは直列4気筒の2400cc。最高出力が173馬力のレギュラーガソリン仕様と、206馬力のプレミアム仕様がある。注目されるのは、買い得グレードのMが搭載するレギュラー仕様。新開発のエンジンとあって実用回転域のトルクが高まり、高回転域の吹き上がりも向上した。割安な価格ながら、十分なパワーを得ている。
 居住性はルーフの低いミニバンボディだから、3列目は少々窮屈。シートのサイズが小さめで、膝の持ち上がる着座姿勢になりやすい。それでも現行型は3列目に座った乗員の足先が2列目の下側に収まりやすく、踵の干渉も防いだ。片道1時間半程度の距離なら、多人数乗車にも対応できる。フロント&2列目シートは快適だから、3列目を畳んでワゴンのように使っても良い。
 もともとオデッセイの特徴は、ミニバンでありながら走行性能が優れていること。現行型はそのメリットをさらに際立たせ、同時にミニバンの機能も向上させた。注目度はさらに高まっている。

ホンダ オデッセイ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: アブソルート]
■ 全長×全幅×全高: 4800×1800×1545(mm)
■ エンジン型式:K24A型
■ 排気量:2354(cc)
■ 最大出力:173(ps)
■ 最大トルク:22.6(kg-m)
■ 定員:7(人)

関連記事はこちら

比の巻:ライバル研究

ライバルは、登場から5年が経過し目新しさは薄れつつある<プレサージュ>と
新世代3列シート車と位置付ける<マークX ジオ>。

VS 日産 プレサージュ

日産 プレサージュ
リセールバリュー: 40〜48%

 オデッセイのライバル車として、筆頭に挙げられるのがプレサージュだ。オデッセイと同じく、全高を1700mm以下に設定したロールーフモデル。スポーティ感覚が乏しい半面、両側にスライドドアを装着し、ミニバンらしい優れた乗降性を得ている。全長が4800mmを超えるから、室内高が不十分なものの足元空間は広い。
 つまりロールーフミニバンの中では実用的だが、登場したのが03年7月だから、今の時点で5年を経過する。さらに3年後となれば、目新しさは一層薄れてくる。そのような事情から、プレサージュの3年後の下取査定は、新車時の40〜48%のレベルだ。日本車としては平均的な条件だが、ミニバンの中で見ると、有利なクルマとはいえない。

関連記事はこちら

VS トヨタ マークXジオ

トヨタ マークXジオ
リセールバリュー: 61〜68%

 ステップワゴンは今やミニバンの定番モデル。現行型は3代目に当たり、05年の登場ながら売れ行きは堅調だ。最近は同じ時期に投入されたセレナに販売面で差を付けられているが、それでもホンダの国内販売を支える重要な基幹車種に位置付けられる。
 3年後の下取査定は、新車時の49〜58%という予測。大人気のノアほどではないが、ビアンテの予測値は上まわっている。
 ちなみに下取査定で有利なグレードは、エアロパーツを装着したスパーダ。最近のミニバンでは、スパーダのようなスポーティグレードの人気が高い。価格もアップするが、下取りに出す段階で、ある程度は取り戻せるだろう。

関連記事はこちら

選の巻:オススメ乗り換えプラン

リセールバリューが安定しているので、乗り換えて損はなし!
オススメグレード
アブソルート(\2,890,000)
★★★★
オススメオプション
フロント電動スモークドガラス・サンルーフ(\210,000)
★★★★
オススメボディカラー
プレミアムホワイトパール(\36,800) ★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\3,136,800 54%〜60%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 ミニバンブームの火付け役といえるオデッセイは、ミニバンという枠の中で常識を破ってきたユニークなクルマです。4代目にあたる新型は先代モデルのキープコンセプトですが、先代よりも高出力・低燃費化されたエンジンを搭載するなど、ガソリン価格高騰の時代にあわせたクルマ作りがされています。また、全長を伸ばしたことにより室内長も拡大され、フロア形状も改良するなど居住空間の拡大が図られるなど、ミニバン一低い車高をカバーする改善が図られています。
 リセールバリューの点では、ライバルのマークXジオより僅かに遅れをとりますが、これはオデッセイの販売台数が多いためです。マークXジオも少しずつ下降して行きますので、リセールバリューが安定したオデッセイを選んでも大きな実質差はあまりないでしょう。

極の巻:中古車購入には…

フルモデルチェンジされた今が買い時!
在庫も豊富な先代オデッセイなら、好みのものが見つかる!!

ホンダ オデッセイ アブソルート 2005年式

ホンダ オデッセイ アブソルート 2005年式
中古車相場:
170万円 〜 210万円
(2008/11現在)

 新型オデッセイは3代目の正常進化版で、基本的なコンセプトは同一ながらもデザインを含めて各所が改善されています。しかし、先代オデッセイなら200万円以内で購入でき、新車より100万円以上安く購入することが可能です。オデッセイは低い車体により高速走行時の安定感や、乗用セダン感覚で運転できるパッケージの良さを先代より備えており、細かい仕様にこだわりが少ないユーザーにおススメです。
 また、オデッセイは中古車市場にも数多く、好みのボディーカラーや装備・グレードなどを選びやすい点がセールスポイントで、程度の良い気に入った一台を選び易いのも特徴です。人気はパールホワイトかブラック系でこの2色だと価格はやや高め。黒に近い雰囲気を持つパープルが平均的な価格でおススメといえるでしょう。新型にフルモデルチェンジされ価格的な魅力が出てきた今が買い時といえます。

在庫検索
まずは賢く買える価格を知ろう
ホンダ オデッセイ
( アブソルート )
\2,890,000
ホンダ オデッセイ
マイナス 今すぐ調べる イコール !?
オデッセイの新車見積もり
希望しない電話は一切なし
2日以内のスピード回答
よくわからない諸費用を含めてお見積もり
新車見積もりはこちら