秋の夜長の自動車談義
去る秋、来る冬。透明感のあるピンと張った空気が心地よい季節になりました。まだまだ語りたい車、語らずにはいられない車はたくさんあるのです。今週も秋の夜長の自動車談義。しばしのお付き合いを。トルクバンドから外れない圧倒的加速自動車談義。この秋のベストチョイスをご紹介させていただきます。
※下記7台は全て11月27日現在のガリバー特選中古車在庫で、既に販売が終了している場合があることをご了承ください・・・
レクサス GS 450h(H18年式) 418万9500円
日本でもかなりの神通力のある名前をまとったアリスト。その名前を捨ててまで日本でもレクサスのブランドの下、新たな挑戦を始めた3台目のレクサスGS。これまでの強烈なターボではなく、ハイブリッドシステムがあなたを天空の速度領域へと誘います。特にこちらの個体、「侘び」すら感じる、「確かにこの国仕様」なレクサス。好感の持てるカラーコーディネートが光ります。
ダイハツ コペン タンレザーエディション(H18年式) 142万6950円
軽自動車という「制限」の中でできる最大限の創り込み。機械を導入できないぎりぎりのスペース効率こそ日本のなせる技であります。「軽なのによく出来ている」のではなく、「軽」はこのクルマにとって技を表現するために、より高度に魅せるために挑む、ストイックな束縛条件なのです。「精神を昇華」させるという意味では間違いなくスポーツカーですが、単に切り詰めてシェイプアップしたスポーツカーとは一線を画します。
メルセデス・ベンツ S350(H16年式) 388万8150円
今週もご紹介させていただきたいW220がございます。オプシディアンブラック、3700のV6エンジンが力強い加速を実現します。外がオプシなら中も黒というのもいいでしょう。ウエストラインとステアリングに、目の覚めるような明るいウッドをアシラエバ、凄みある華やかさが演出できるでしょう。AMGのAW。「S500」のバッジはご愛嬌。「シャーシはエンジンより速く!気持ちはエンジンよりもっと早く!」な諸兄に。
シトロエン C3 1.4(H17年式) 124万4250円
秋だもの、シトロエン。ということでC3のお話です。フワフワとかしていませんから!ハイドロサスがシトロエンの「季語」であるかのように、毎度その話になりますが、金属ばね仕様もなかなかの出来です。ゴムブッシュではなく、シッカリと弾性のストロークで受け止める足回り。このクラス標準は確実に超えています。新車ではカタログから落ちたC3、センソドライブが適度な手漕ぎ感とサクサクと、軽快さをもたらします。
アルファロメオ 159 2.2JTSセレスピヴィラディステII(H19年式) 339万6750円
昨今「車がつまらない」だとか「安っぽい」であるとかいろいろクルマに対する後ろ向き発言をよく耳にします。しかしそういう人にこそ、この車に乗って考えてほしいのです。その昔、ヨーロッパではそれこそベントレーの向うを張るほどのプレスティッジを誇ったミラノの誇りアルファロメオ。今や「GMの世界戦略車用エンジンの単にアルファ顔の車」です。それでもミラネーゼは笑顔を絶やさない。そこが大事なのです。後ろを向くな!前を向け!今を尊び、イタリアに浸れば、これだってやはり間違いなくアルファロメオ。しかし「ヴィラデステII」とはやや悪乗りが過ぎるのでは。そんなところもアルファロメオ。走ればそこがアッピア街道。
スバル サンバー トラック TC-SC(H19年式) 55万6500円
すみません。しれっと「TC-SC」などと申しましたが、門外不出の「赤帽サンバー」であります。サンバーか、とがっかりしたあなた。とんでもないことでございます!!グレード名は同じですが、連続高回転の高速運転を持続してもなおも耐久性を確保するため、WRXSTI張りに強化されております。もともと赤帽向けの専売グレードで明らかになっていない部分も多々ありますが、専用カラーリング、専用シート柄、しかもATで幌つきですから、相当エッヂの効いたセカンドカーに打って付けです。最近IKEAにハマッテいるというあなた。トラックとか一台ほしいのではないですか?とっておきのポケット・フレイターをどうぞ。
マツダ AZ-1 M2 1015(H6年式) 154万3500円
このころのは、マツダの軽もずいぶん作りこんでいました。単にスズキの造ったクルマを売っているのではなく、マツダでかなりの「企て」が展開されていました。その意味ではこのM2 1015、マツダの企ての権化のようなクルマです。その内容の振り切れ方も中途半端なところはございません。世相も後押ししているのでしょう。下を向いている場合ではありません!このクルマに向くのです!大きく開くガルウイングのドアと共に、新しい時代が開けること請け合いです!
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職業:自動車情報サイト「CORISM」編集部
今ネットで最も注目される(自称)新進気鋭の自動車メディアサイト『CORISM』編集部。07年より日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員にも任命されるなど、着々とメディアとしてのパワーを拡大しつつあるのは確かだ。
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