フレンチブルーミーティング2008メイングラウンド
今年はスマートで参加

 今年も行ってまいりました!フレンチブルーミーティング(以下FBM)。FBMとは、1987年より開催され、当初の参加者は、100人に満たない小さなものでしたが、現在では、参加人数7000人(参加台数3000台以上)という日本でも有数のカーミーティングとなりました。会場は、海抜2000mに迫る長野県・車山高原。開催期間中、この地はフランスのリゾートへと姿を変えます。
 例年なら秋晴れの中、眩い紅葉を眺めながら・・・のはずでしたが、FBM2008の開催された10月26日は、日中の最高気温が6度!という寒さ。しかし、底抜けに明るい会場の熱気で寒さなど吹き飛ばしてくれました。ところで、相棒の「ピンク・トゥインゴ」はどうしたの?よくぞ突っ込んでくれました。点火系トラブルで現在入院中なんです。(泣)急遽、友人の「スマートK」で飛び入り参加してきました。(スマートもフランス製ですからね。)

十分な広さが確保されているにも関わらず満車。

 FBM2008は、例年通り合計2日間開催されました。10月25日(土)は、フレンチシネマ上映会やワイン試飲会など主にフランス文化に触れるもの。また、大盛り上がりの前夜祭も開催されます。皆さん、会場周辺のホテルやペンションに宿泊されるので、飲みすぎて多少羽目を外しても大丈夫!
 メインは10月26日(日)。各クラブの車両展示や、クルマのみならず、フランス関係のお店が軒を並べる大テント村、フランス車限定のジムカーナ大会と盛りだくさん!この日は、主に首都圏からの日帰り組の参加が多く、ボクも湘南の自宅を朝露を払いながら、まだ暗いうちに出発しましたが、会場に到着するとすでに満車。クルマが小さいことが功を奏し、会場の片隅にどうにか収まる事が出来ました。

プジョー307CC
シトロエンC2
ルノーカングー
シトロエン C3プルリエル 

 会場内には、多くの駐車スペースが設けられ、クラブ参加の車両展示には圧巻です。一台一台、オーナーの個性が表現されたクルマたちは、全てがオンリーワン。「あっ、このホイール似合うな・・・」「このエアロ渋すぎ!」独り言をブツブツ言いながら、じっくり見て回るのは、何とも楽しいものです。

この日限定出店の「車山高原支店」も見物!

シトロエンHトラックのカフェショップ
チューニングショップも見物!
新型トゥインゴも大人気

 FBMの楽しみの一つは、会場内に合計70店も軒を並べる大テント村。まるで、80年代の原宿「竹下通り」のような混み合いです。クレープやカフェといった「食」をはじめ、フランス車のショップがミニカーやステッカーなどの小物から、ホイール、マフラーといったパーツまで販売。通常価格よりお買い得なため、ついついお財布の紐もゆるくなってしまいます。今年も入院中の「ピンク・トゥインゴ」のため、掘り出し物をゲット!

希少なクラシックカーも実走で参加

シトロエンSM
左からシトロエンDS、トラクシオン・アバン、GS
アルピーヌA110

 希少なクラシックカーを拝めるのもFBMならでは。細部まで手入れの行き届いた名車達は、コンディションもオリジナルを維持しています。
 写真上から、「マセラティ」製V6エンジンを搭載した2ドアクーペ「シトロエンSM」。1970年〜1975年まで生産され、日本には100台強輸入されました。現存する固体は大変貴重といえます。
 写真中は、1950年代〜1970年代にかけての「シトロエン」の名車たちで左から「DS」、「トラクシオン・アバン」、「GS」。
 写真下は、フランス車乗りなら誰もが憧れる「アルピーヌ・A110」。会場付近のワインディングを駆け抜ける姿は、涙モノです!

 

メインイベントは恒例のジムカーナ大会

ジムカーナ大会 ルノーサンク
ジムカーナ大会 ルノートゥインゴ
ジムカーナ大会 ルノートゥインゴ

 FBMのメインイベントは、ジムカーナ大会。今年も100台以上のフランス車が出走しました。“泥ん子ジムカーナー”とでも呼びたくなるコースは、ハイパワーのクルマが速いとは限りません。細いタイヤにアンダーパワーのクルマがベストタイムを叩き出す事もしばしば。そういえば、昔のっていた「アルピーヌV6ターボ」で出走し、「シトロエン2CV」に負けたことを思い出しました。


 ボクも「シトロエンBX GTI16V」、「アルピーヌV6ターボ」、そして現在の愛車「ルノートゥインゴ」と長年フランス車に乗っているため、10年以上参加しているFBM。一昔前は、カーマニア色の濃いイベントという印象がありましたが、最近ではフランス車そのものが、“普通に乗れる”ようになったことから、ファミリーでの参加も増え、ほのぼのしたムードが味わえるようになりました。 
 確かにクルマ趣味の若者が年々減少しているのは、確かですが、まだまだクルマ好きがこんなにも多くいるんだなあ〜と少し安堵の気持ちで帰路に着きました。

"FRENCH BLUE MEETING 2008"レポートはコチラもチェック!

【フレンチブルーミーティング 2008】〜長野の山がフランスになる日〜"FRENCH BLUE MEETING 2008"レポート

【特集】  written by CORISM編集部 (2008.10.31)

毎年秋に長野県車山高原で行われる恒例イベント「フレンチブルーミーティング」が今年も10月25・26日に開催された。全国からフランス車を愛する人たちが3000台のフランス車ともに訪れるこのイベントの模様を仏車ファンの編集部 徳田がレポートする! >> 記事全文を読む


会場に掲げられたトリコロール

written by 外川 信太郎