高級感あふれる広々したインテリア空間
試乗した3.0エクスクルーシブはセダン、ツアラー(ワゴン)ともフルレザーシート(2リッター車はハーフレザーシート)が用意されていて、全体に高いクォリティを持つ。
メーターパネル回りのデザインは、C4やC6に際立って特徴的なデザインが採用されたのに比べるとややオーソドックスな感じにまとめられた。ステアリングはホイール部分だけが回転してセンターパッドが固定されたままになるセンターフィックス方式を採用。このセンターパッドにはさまざまなコントロールスイッチが配置されている。
充実した快適装備と安全装備が満載される
全長が4795mm(ツアラーは4845mm)で全幅が1860mmという大きめのボディのため、室内空間はたっぷりした広さが確保される。後席に座っても容易に足が組める感じで、いかにも広々とした印象だ。これはホイールベースの長さも関係しているが、そのことは同時に最小回転半径の大きさにもつながる。外国車では日本基準の最小回転半径がカタログに記載されていないので正確には分からないが、5.5mを超えているのは間違いないと思う。
装備は非常に充実した安全装備を持つほか、快適装備の充実度も高い。安全装備はニーエアバッグも含めて9つのSRSエアバッグが装備されるのは始め、ESPやASR、ヒルスタートアシストなどが標準。快適装備はバイキセノンのディレクショナルヘッドライトや電子制御パーキングブレーキなどが全車に標準となるほか、ツアラーではパノラミックガラスルーフも標準となる。
代表グレード | シトロエン C5 3.0エクスクルーシブ |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4795×1860×1470mm |
車両重量[kg] | 1730kg |
総排気量[cc] | 2946cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 215ps(155kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 30.5kg-m(290N・m)/3750rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | -km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 479.0万円 |
発売日 | 2008/10/1 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 佐藤靖彦 |
C5のインテリアはC4やC6に比べればオーソドックスな雰囲気。だが、それでも十分シトロエンらしさは感じられる。車格に見合う以上の質感も備えている。
3リッター車はフルレザー、2リッター車でもハーフレーザーのシートを装備し、高級感たっぷり。サイズも十分で座り心地はとてもよく、疲労感の少ない快適なシートだ。
C5のリヤシートは、余裕で足が組めるほどの広さを誇っている。人数分の3点式シートベルトとヘッドレストはもちろん標準装備で、個性だけでなく安全性もしっかり追求している。
メーターのデザインも非常に個性的。中央のインフォメーションディスプレーも見やすく、視認性にも優れている。
3リッターは6速AT、2リッターには4速ATが組み合わされる。6速ATは変速も滑らかで、気持ちのいい走りが楽しめる。
ツアラーには大きな開口部を持つパノラミックガラスルーフが標準装備される。開放感が高く、室内の雰囲気を明るく演出してくれる。
セダン(写真上)でも十分なラゲッジ容量が確保されているだけに、ツアラーのスペースの広さには驚かされる。フロアもフラットで使い勝手の良さは抜群だ。
リヤシートはダブルフォールディングが可能で、長尺物の積載も可能だ。ツアラー(写真下)の最大ラゲッジは驚くほどの広さを確保している。