この記事の目次 CONTENTS
【10/16更新】遂に正式デビュー!新型 オデッセイの新車情報はこちらから!
新型オデッセイは押し出し感命! 迫力のアグレッシブフェイスに注目!!
実用性と安全性も大幅にアップ!
【9/22更新】ホンダ、新型「オデッセイ」をHPで先行公開!

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

【10/16更新】遂に正式デビュー!新型 オデッセイの新車情報はこちらから!

※以下の記事は、編集部が独自に情報収集した9/10現在のスクープ情報です。実際に発売されるモデルとは異なることがありますのでご注意ください。

新型オデッセイは押し出し感命! 迫力のアグレッシブフェイスに注目!!

1994年に登場した初代ホンダ オデッセイは、当時経営難だったホンダを立ち直らせるほどのヒットを飛ばし、トヨタ エスティマとともに日本市場に一大ミニバンブームを巻き起こした。乗用車をベースにしたことが奏功し、セダンと変わらぬ運動性能と優れた居住性を手にしていたことも爆発的な人気の要因だといえるだろう。

2代目オデッセイは、好評を博した初代のコンセプトを踏襲。続く3代目オデッセイ(現行型)は、7人乗車が可能な3列シートミニバンであるにもかかわらず、立体駐車場に入庫可能というミニバンの弱点を克服するべく、低床低重心プラットフォームを採用。これにより実現した、従来型とはイメージをガラリと変えた、スタイリッシュなフォルムも大きな特徴だった。

そんな4代目となる新型オデッセイのフルモデルチェンジが迫ってきた。正式発表は10月中旬が濃厚。それでは、その中身についてレポートしていこう。

新型オデッセイは3代目で好評を博したホンダのお家芸である低床プラットフォームを採用するなど、端的にいえば、現行型の正常進化版である。

ボディサイズは全高がさらに5mm低くなり1545mmに。全長は4800mmと30mm長くなり、全幅は1800mmだ。ルックスはご覧のとおり箱型ミニバンとは一線を画す、スタイリッシュで精悍なフォルムを実現している。

とくにフェンダーからリヤエンドにかけてスッと伸びたキャラクターラインにより、独特の躍動感が表現されている。パット見は確かにキープコンセプトではあるが、燃料電池車のFCXクラリティに酷似したフロントバンパーのクロームメッキ処細部などをみると、現行型とは明らかに違う個性を纏っているといえるだろう。

スポーティ志向のユーザーから人気を集めているアブソルートも健在。精悍なイメージをさらに強調するエアロフォルムを纏い、18インチの大径アルミホイール、専用デザインのメッキツインテールパイプといったアイテムを備え、ファミリーカーの雰囲気が払拭された、やんちゃなパパの期待を裏切らない仕上がりとなっている。

陰影を強調したサイドの面構成が現行型とはひと味違う力強さをアピールしている。テールランプの造形も精悍な雰囲気の演出にひと役買っている。

ステアリングデザインはガラリと変更されているが、インパネまわりのデザインは現行型を踏襲している。細部の質感はグッと高められているようだ。

実用性と安全性も大幅にアップ!

室内についても、エクステリア同様現行型からの正常進化という狙いがみてとれる。中央にはプログレッシブコマンダーが配置され、その隣にはインパネシフトを装備。そこから両サイドに伸びる造形やスイッチ類のレイアウトも現行譲り。標準車は木目調パネルを、アブソルートはブラックを基調にメタル調パネルをそれぞれあしらい、グレードによるキャラクターの違いが明確に表現されている。

気になる居住性だが、室内の広さ自体は大きく変わっていない。それよりも2列目以降のシートポジションを現実的な使い方に合わせた改良が実施されている。例えば2列目はシート両端のヒップポイントを26mm内側にずらし、1列目のシートバック越しに前方が見やすくなるよう配慮。3列目についても膝周りの空間を拡大することで、非常用と揶揄されることもない。3列目の床下収納も踏襲。これに加え、2列目にも簡単な操作で折り畳めるシングルフォールディング機能を装備するなど、シートアレンジが現行型よりも多彩になっているのも見逃せないポイントだ。

エンジンは現行モデル同様、全車2.4リッター直4DOHC i-VTECを搭載。排気量こそ現行型と同じだが、標準車、アブソルートともにパワーアップを果たし、ゆとりある走りを実現している。組み合わされるトランスミッションは、FFがCVTで4WDが5速ATとなる。

安全面も万全。従来のVSAと電動パワステを強調制御することで、車両の挙動が乱れたときに、制動力と駆動力、さらにステアリングのアシスト力を安定させるというハイテク機能が標準装備される。

ミリ波レーダーで前車を追従するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)やLKAS(レーン・キーピング・アシスト)、追突被害軽減ブレーキ、サイドエアバックといったメーカーオプションも組み合わせれば、絶対的な安心感を得ることができるはずだ。

ハコ型ミニバンに押され気味の感が否めないロールーフミニバン勢だが、新型ホンダ オデッセイが人気回復の起爆剤となることは必至。ミニバンとしての要件を満たした上で、見た目よし、走りよしのロールーフが再注目されそうだ。

【9/22更新】ホンダ、新型「オデッセイ」をHPで先行公開!

代表グレード 新型ホンダ オデッセイ 標準車(FF) 予想スペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4800×1800×1545mm
ホイールベース[mm] 2850mm
総排気量[cc] 2354cc
最高出力[ps/rpm] 170ps/5500rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 22.5kg-m/4500rpm
ミッション CVT
定員[人] 7人