「AT International 2008」会場でも大人気だった三菱の新世代電気自動車「i MiEV(アイ・ミーブ)」(試乗会にて)

最先端カーエレクトロニクスに触れる3日間

 カーエレクトロニクスの展示会「AT International 2008」が7月23日から千葉市の幕張メッセで開催中だ。それまで日経BP社が最新の自動車技術をテーマに開催してきた専門フォーラム「AT Day(Automotive Technology Day)」が発展したもので、車載向け電子デバイスやソフトウェア、電装品、計測機器、材料など自動車を支える様々な技術が展示される。
 ・・・と書くといかにも専門的かつお堅いイメージでちょっと敬遠してしまうかもしれない。とはいえ、クルマの快適性、安全性、そして環境性能を支えている最新の技術が一堂に観られるのだからぜひ一度覗いてみて欲しい。会場では特設ステージで技術者とによる対談やパネルディスカッション、さらに最新の電気自動車試乗会など様々な最新技術へじかに触れられる機会も多数用意されている。会場の担当者に思い切って質問をぶつけてみたり、近未来の新技術にワクワク興奮してみたりと、楽しみはいろいろだ。開催は25日までの3日間。入場料は2000円だが事前登録すれば無料だ。

「AT International 2008」 トヨタ自動車ブース
最新のクラウン・ハイブリッドに搭載されるエコ・安全の様々な先進技術を、パネル展示中心に紹介するトヨタ自動車ブース。
「AT International 2008」 ホンダブース
本田技研工業ブースは最新ミニバンのフリードとともに、テレマティクスサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」を紹介する。
「AT International 2008」 日産ブース
日産自動車ブースでは、話題のアラウンドビューモニターを搭載するセレナを中心に、同社の安全・環境技術を展示していた。
「AT International 2008」 スバルのブース
洞爺湖サミットでも活躍したリチウムイオン電池搭載の電気自動車「R1e」を展示する富士重工業ブース。最新モデルも屋外の試乗会で披露。
「AT International 2008」 三菱自動車のブース
電気自動車に目が奪われるが、軽自動車用電子制御システム「ETACS(エタックス)」の展示にも注目が集まっていた三菱自動車工業ブース。
 会場で最も注目を浴びていた三菱の電気自動車「i MiEV(アイ・ミーブ)」
会場で最も注目を浴びていた三菱の電気自動車「i MiEV(アイ・ミーブ)」。このフォルムは未来を想像させる!

会場の一番人気は「電気自動車」の試乗

 「AT International 2008」の特別企画として最も人気を呼んでいたのが『電気自動車(EV)試乗会』だった。リチウムイオン電池や高性能電気モーターなど最新技術を搭載したクルマに同乗(運転ではないのが残念!)試乗出来るということで、大人気を博していた。
 試乗出来たのは、TVCMですっかりお馴染みな三菱「i MiEV(アイ・ミーブ)」と、7月に発表されたばかりのスバル「プラグイン ステラ コンセプト」の2台。
 試乗は午前の部、午後の部と分けられており、3日間とも先着順の受付となっている。興味がある方は開場と同時に受付ブースへ並んだほうが良いだろう。

7月に発表されたばかりの新しい電気自動車「スバル ステラ プラグイン コンセプト」が早くも試乗出来た
7月に発表されたばかりの新しい電気自動車「スバル ステラ プラグイン コンセプト」が早くも試乗出来た。近い将来の市販化も目論んでいるモデルだ。リチウムイオンバッテリーは床下収納される。ただし詳細な性能については明らかにされていない。
TVのCMですっかりお馴染み、三菱の電気自動車「i MiEV(アイ・ミーブ)」
CMですっかりお馴染み三菱の電気自動車「i MiEV(アイ・ミーブ)」。会場では2009年夏頃の市販化を目指していることを明らかにした。リアエンジン・リア駆動のベース車「i」のレイアウトをそのまま活用し、エンジン位置にモーターとインバーターが搭載される。
試乗会で質問攻めに会う三菱自動車のスタッフ
試乗会で試乗者たちの質問攻めに会う三菱自動車の試乗車ドライバー。来場者の多くが自動車関連の技術者だけに、近未来の技術の結集に興味津々な様子。その完成度の高さに一様に驚きの声を上げ、専門的で突っ込んだ質問が飛び交っていた。
富士重工の新しい電気自動車「スバル プラグイン ステラ コンセプト」(試乗会場にて)

「AT International 2008」会場の様子

「AT International 2008」 「MAPLUS」ブース
7月末に発売予定の新型PND(簡易型カーナビ)「MAPLUS E-100MP」を展示する株式会社エディアは、もともと携帯コンテンツなどを得意とする会社。ソニーの「PSP(プレイステーション・ポータブル)」向けナビソフト「MAPLUS(マップラス)」を専用PNDとして発展させた。
「AT International 2008」 「MAPLUS」ブース
新型PND「MAPLUS E-100MP」。フラッシュメモリーに加えmicroSDカードでのデータ取り込みも可能でMP3などに対応するほか、ワンセグチューナーも搭載する多機能ぶりだ。加速度センサーと電子コンパス、高感度GPSを本体内蔵する。画面はタッチパネル式の4.3インチ。
「AT International 2008」 「MAPLUS」ブース
”タテモード”でも地図が見られるのが「MAPLUS」の大きな特長。確かに徒歩や自転車の場合はこちらのほうが使い勝手が良い。写真は自転車用のアタッチメント(オプション)を装着した状態。生活防水「IPx4」に対応し、小雨程度なら濡れてもOKなのがウレシイ。
「AT International 2008」 「JHFC水素・燃料電池実証プロジェクト」ブース
燃料電池車と水素ステーションなどインフラの現状を紹介する「JHFC水素・燃料電池実証プロジェクト」ブース。燃料電池バスのカットモデルや燃料電池自動車の実車展示などが行われた。
「AT International 2008」電動車両普及センター
電動車両普及センターのブース。右手前より実用車「コムス」・スポーツカー「エレクシードRS」・イタリア製コミューター「ジラソーレ」と、多彩なラインナップを展示する。
「AT International 2008」 マイクロUVブース
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基盤技術研究促進事業「高齢運転者に適応した高度運転支援システム技術開発」で研究中の「マイクロUV」。
「OPTEX(オプテックス)」ブース
自動ドアなどの赤外線センサメーカーとして有名な「OPTEX(オプテックス)」がその技術を生かして新たに参入する自動車用ドライブレコーダーを展示する。
「OPTEX(オプテックス)」ブース 再生機能付きドライブレコーダー「ドライブビューワー DV-01」
再生機能付きドライブレコーダー「ドライブビューワー DV-01」は一般ドライバー向けの商品。安価で手軽に扱えるのが特長だ。
「OPTEX(オプテックス)」ブース 商用車向けドライブレコーダー「ドライブトレーナー DTシリーズ」
商用車向けドライブレコーダー「ドライブトレーナー DTシリーズ」は、テレマティクス管理システムとも連携可能となっている。

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カーエレクトロニクスの展示会「AT International 2008」 会場(in 幕張メッセ)

( Photo&レポート:CORISM編集部 徳田 透 )