スバル エクシーガ 2.0i-L(左)と2.0GT(右) エクステリア

らしさ満開! スバルが満を持して送り込んだミニバン「エクシーガ」の買い方を伝授!

 独創の水平対向エンジンやSIシャシーなど「らしさ」満開で登場した新型ミニバン「スバル エクシーガ」。多彩なライバルモデルが集結するミニバンのマーケットの中でも、その個性の強さは印象的だ。4グレードが用意されるエクシーガの中でも、新車選びの達人「CORISM」がオススメするグレードをご紹介。併せてライバル車を絡めた攻略法も伝授する!

2つのエンジンラインナップ

スバル エクシーガ 2.0i-L エクステリア

 エクシーガには、2種類の2.0リッター水平対向4気筒「EJ20」型エンジンが搭載される。
 1つはDOHCノンターボエンジンで、標準タイプの「2.0i」1,995,000円(FF/消費税込み、以下同)、装備を充実させた「2.0i-L」2,205,000円、スポーティなエアロや17インチアルミを装着した「2.0i-S」2,331,000円の計3グレードに搭載される。なおAWD車は上記に157,500円をプラスした価格で、3タイプ全てに設定される。AWDのみと割り切った「レガシィツーリングワゴン」などとは大きく異なるところだ。
 もう1つは、DOHCインタークーラーターボエンジン。フラッグシップモデルの「2.0GT」2,782,500円、1グレードのみに搭載され、こちらはAWD(4WD)車のみの設定となる。

 なお、エクシーガのセールスポイントの1つにも挙げられる大型ガラスサンルーフ「パノラミックガラスルーフ」を始め、リアビューカメラ付きHDDナビ、リアエンターテイメントシステム(後席ディスプレイ)、運転席パワーシート、HIDヘッドライト、スマートキー、イモビライザーなど、多くのメーカーオプション装備(※一部は2.0GTのみに標準装備)は、そもそもベーシックな2.0iでは装着すら出来ない。これらが欲しい場合、必然的に上位グレードを選ぶことになる。

スバル エクシーガ 2.0i-L エクステリア
スバル エクシーガ インパネ周り
スバル エクシーガ セカンドシート周り

装備充実の2グレードがオススメ!

スバル エクシーガ 2.0GT リアビュー

 オススメグレードとしてセレクトするなら、一般に2.0i-Sか2.0i-Lのどちらかから選ぶのが妥当だろう。この2グレードは、先に述べたようにメーカーオプション(新車購入時にしか選択出来ないオプション)の選択肢が広がるうえ、左右独立式のオートエアコンやアルミホイールなど基本的な装備も充実している。FFかAWDかは純粋に日常での使用条件次第で選べば良いが、非降雪地域のユーザーなら基本的にFFで十分だろう。
 もちろんターボエンジン搭載の2.0GTも、他社にはないスバルらしいグレード設定だ。レガシィやインプレッサ、フォレスターなどスバルの名立たるスポーツグレードに比べ、最高出力225ps(165kW)/5600rpm、最大トルクは33.2kg-m(326N・m)/4400rpmとスペック上は若干抑え気味。しかしその分低速域でのトルクの充実とレスポンスの良さに配慮したというから、過激なスポーツユニットというより、ストレスなくロングツーリングを楽しむためのエンジンと解釈したほうがよい。2.0i-SのAWDに比べ30万円弱の価格差。長距離ドライブや多人数乗車の機会が多いようなら、こちらも検討してみたいグレードだ。

スバル エクシーガ 2.0GT エクステリア

「スバル エクシーガ」のボディサイズは全長4740mmx全幅1775mmx全高1660mm、ホイールベース2750mm。

スバルの独自性で多彩なライバルに挑む!

スバル エクシーガ 2.0i-L サイドビュー

 ボディサイズや価格から考えると、ライバル車は「トヨタ ウィッシュ」「ホンダ ストリーム」「マツダ プレマシー」などのMクラス・ロールーフタイプのミニバンと競合する。
 ストリームは、タワーパーキングにも入庫可能な低車高・低重心のスポーティなパッケージングが特長。デビューから丸2年が過ぎ、ナビを装備した特別仕様車などのラインナップも拡充されており、今がまさに買い時の好タイミングだ。
 いっぽう、根強い人気を誇るウィッシュはデビューから5年以上が過ぎたが、まだまだ現役選手だ。こちらもエアロやディスチャージ、スマートキーなどを装備したお買い得グレードなども充実しており、今選ぶならこの特別仕様車が断然オススメだ。この2台を中心に、プレマシーや「トヨタ アイシス」「日産 ラフェスタ」など多数のライバル車間で熾烈な競争を繰り広げており、この戦列にエクシーガを絡ませることとなる。
 とはいえ、スバルとしては自社の独自性(水平対向エンジンなど)を前面に訴求し、直接対決を避ける可能性もある。あくまでも、同クラスの選択肢のひとつとして検討している、というスタンスで商談したい。愛車のレガシィやインプレッサでディーラーに乗りつけてしまい、うっかり(?)スバルファンであることが伝わって「黙ってても買ってくれるお客様」と営業マンに認識されてしまうと、後の商談は厳しいものになるかもしれない。くれぐれもポーカーフェイスで挑もう。その際には愛車は前もってガリバーで売却しておくのもお忘れなく!

ホンダ ストリーム エクステリア
スポーティな「ホンダ ストリーム」。ボディサイズは全長4570mmx全幅1695mmx全高1545mm、ホイールベース2740mmと5ナンバー枠に収まるうえタワーパーキングにも入庫可能な低車高を誇る。これはエクシーガにはない特技だ。
トヨタ ウィッシュ エクステリア
超大ヒット作「トヨタ ウィッシュ」は5ナンバーサイズ(一部グレード除く)で全長4560mmx全幅1695mmx全高1590mm、ホイールベース2750mm。気付けばデビューから5年を迎えた。今購入するならやはり特別仕様車を狙うと良い。
マツダ プレマシー エクステリア
「マツダ プレマシー」は3ナンバーサイズで全長4565mmx全幅1745mmx全高1615mm、ホイールベース2740mm。他のライバル車とは異なり、後席両側スライドドアを装着する。狭い駐車場での乗降などにとても有効だ。

 いっぽうで上位クラスを見渡してみると、「ホンダ オデッセイ」「マツダ MPV」など2.3〜2.4リッターエンジンを搭載するLクラスミニバンの存在がちらついてくる。
 オデッセイは2,257,500円(「B」グレード・FF)から、MPVは2,500,000円(23C・FF)から。装備の充実した人気グレードはさらに15〜30万円ほど高く、エアロ付き、ハイパワーのスポーツグレードとなるとこれにプラス10〜20万円ほど加算される。エクシーガで言うと2.0GTと同等かそれ以上の価格帯に上りつめてしまう。
 ただしLクラスも競争の激しいクラスゆえ、大幅値引きが期待出来る。それゆえ十分にひとクラス下のエクシーガ対抗車となりうるのだから、クルマ選びとは面白いものだ。

ホンダ オデッセイ エクステリア
ストリーム同様に、タワーパーキングにも入庫出来る貴重な低車高ミニバン「ホンダ オデッセイ」。ボディサイズは全長4770mmx全幅1800mmx全高1550mm、ホイールベース2830mm。ワイド&ローな独特のスポーティフォルムもオデッセイのアイデンティティだ。
マツダ MPV エクステリア
「マツダ MPV」は全長4860mmx全幅1850mmx全高1685mm、ホイールベース2950mmとさらに大きく堂々としたスタイリングだ。プレマシー同様に両側スライドドアを特長とする。車高が高い分室内の広々感もクラス随一。ココに魅力を覚えるユーザーも多いはずだ。
トヨタ アイシス エクステリア
「トヨタ アイシス」は全長4640mmx全幅1710mmx全高1640mm、ホイールベース2785mm。プレマシーより大きくMPVより小さい独自のポジションに位置する。後席左右スライドドアに加え、左側ピラーを持たず圧倒的な開放感を誇るパノラマオープンドアが特長だ。

 中でも現行型オデッセイに注目。デビューから5年目を迎え、値引き枠も拡大しており、エクシーガ購入時の比較検討対象として挙げておきたい1台だ。08年中に新型の登場とのウワサもちらほら聞こえ出したが、現行型の完成度は高く今なお買い得感がある。また走りの良さを訴求する点ではエクシーガと共通するキャラクターを持っている。ただし車体寸法が随分と異なる点は忘れてはいけない。車庫の制約などがあるユーザーはサイズの確認をお忘れなきよう。
 とはいえ、エクシーガの商談では「ひとクラス上のモデルがこの価格で買える」点をアピールすることで、値引きを要求する有効な材料となるだろう。

スバル エクシーガ 2.0i-L(左)と2.0GT(右) エクステリア

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( レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

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代表グレード
2.0i-L(FF・7人乗り)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4740x1775x1660mm
車両重量[kg]
1480kg
総排気量[cc]
1994cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
148ps(109kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.5kg-m(191N・m)/3200rpm
トランスミッション
スポーツシフトE-4AT(4速オートマチック)
10・15モード燃焼[km/l]
14.0km/L
定員[人]
7人
税込価格[万円]
220.5万円
発売日
2008年6月17日
レポート
CORISM編集部 徳田 透