クルマを購入するときに悩みどころはたくさんあるが、その中でも最大の問題といえば、やはり予算だろう。たとえば250万円前後の購入予算があったとして、ピカピカの新車を買うのもいいけれど、同じ値段で車格が上のモデルの中古車が買えてしまうのも事実だ。
新車、中古車ともにメリットとデメリットがあるが、中古車の場合の最大のメリットは同じ予算でより豪華なクルマが買えるということにある。たとえばトヨタのノアの売れ筋グレードであるXLエディションの車両本体価格は220.5万円で、これだけの予算があれば中古のアルファードが買えてしまう。あのフルサイズミニバンを自分のモノにすることができるのだ。この価格帯だとやはり2.4リッターモデルが中心となるが、年式や走行距離などによっては十分に3リッターモデルも狙えるほど。
確かに新車であれば最新のモデルに乗れるというメリットはあるものの、モデルチェンジをしてしまえばそのメリットも薄れてしまう。新車でなければ絶対にいやだ、という人でなければ1ランクも2ランクも上の車格の中古車を購入時の選択肢に入れてみてはどうだろう。きっと1ランクも2ランクもアップしたクルマ人生を送れるはずだ。
今から6年前の2002年にデビューした先代トヨタアルファードは、当時人気を博していた日産エルグランドに対抗するべくトヨタが力を入れて開発した意欲作だ。それだけにライバルにはない存在感のあるデザインや豪華な装備が満載で、あっという間に人気モデルへと上り詰めた。また燃費や税制面で有利な2.4リッターモデルをラインアップしたのも魅力で、エルグランドが2.5リッターモデルを追加したきっかけにもなったほど。
気になる装備面では木目調パネルを多用した高級感漂うインテリアやオプティトロンメーターなどの豪華装備が満載。さらにDVD方式のカーナビや後席用のモニター、さらには両側電動スライドドアなど、快適装備の充実ぶりも魅力のひとつといえる。これだけの装備がついたアルファードが200万円台の価格で購入できるというのは中古車ならではの魅力といえる。
 
トヨタ ノア/ヴォクシーは5ナンバーサイズの手頃なミニバンとして常にトップクラスの人気を誇っている。エンジンはスロットルバルブを持たないバルブマチックと通常タイプの2種類の2リッター直4を搭載。ミッションは全車CVTで実用燃費も良好でスムーズでパワフルな走りが楽しめる。また最新の技術を駆使した安全ボディやS-VSC(横滑り防止装置)などを装備しているのは最新モデルならではの魅力といえる。
気になる装備面も充実しており、パーキングアシスト機能付きのHDDナビやスマートエントリーシステムなど、便利&快適装備も満載だ。ただグレードによっては片側のみの電動スライドドアだったりサイドエアバッグもオプションになるなど、車格にみあった装備というか、よくできてはいるもののややベーシックな印象があるのも否定できないところ。
それでも中古のアルファードにはない魅力(HDDナビなど)があるのも事実で、かなりの迷いどころともいえるだろう。
木目パネルやシート地などの質感も高く、今みても古さを感じさせない豪華なインテリア。デュアルエアコンやナビなどの快適装備も満載。   当時としては割と画期的な装備だったオプティトロンメータを採用。HIDヘッドライトやレーダークルーズコントロールなども用意されていた。
   
 
対面式のセカンドシートなど、シートアレンジは豊富に用意されていた。操作自体も簡単にできるよう工夫され、使い勝手は良好だ。   上級グレードでは本革のシートも選択可能。またセカンドシートのオットマンなど、快適に移動できる工夫が各所にちりばめられている。
   
   
エンジンは3リッターV6(写真)と税制面や燃費などで有利な2.4リッターの直4をラインアップ。これも人気の秘密といえるポイントだ。    
   
 
センターメーターレイアウトを採用したシンプルなインテリア。質感は高いが木目パネルなどは使用せず、高級感という面では今ひとつ。   メーターは文字盤も大きくセンターメーターということもあり、視認性の高さは抜群だ。デザインもシンプルですっきりとした雰囲気だ。
   
 
シートアレンジはバリエーションも豊富で、日常での使い勝手を意識している。写真のようにチャイルドシートを装着しやすい工夫も魅力。   アルファードとは異なり、オプションでも本革シートは装備されない。だがシート地の素材は手触りもよく、車格以上の質感は備えている。
   
   
スロットルバルブを持たず、吸気バルブのリフト量でエンジン回転数を制御するバルブマチックエンジンを搭載するグレードもある。    
   
実際のアルファード中古車物件で検証   ノア/ヴォクシーの新車見積もり
< 前のページ [ 1] [ 2] 次のページ >