昨年3月に発売されたプジョー207シリーズにSW(ステーションワゴン)が追加された。当初はハッチバックだけでスタートし、6月にCC(クーペ/カブリオレ)が追加されているので、今回のSWによって207シリーズのラインナップが完成したことになる。
プジョー・ジャポンは今年4月1日から、フランスで同じ資本系列にあるシトロエン・ジャポンと統合して、新しくプジョー・シトロエン・ジャポンという新会社を設立した。そのタイミングに合わせてのSWの発売となった。
日本の自動車市場は33年以上も前と同じくらいの規模にまで縮小しており、輸入車市場も例外ではない。その中で一定のボリュームを確保して、生き残っていくためにはプジョーとシトロエンの統合が必要だった。今後もプジョーとシトロエンの販売はそれぞれ独立のブランドして扱われていくが、インポーターはひとつになった。
プジョー207のリヤオーバーハングを延長して作られた207SWには、標準仕様となるSWとスポーティグレードとなるSW GTiの2グレードが設定されている。絶対的な積載量を確保する本格的なステーションワゴンを意識して作られたモデルではなく、むしろ身近な感覚の使い勝手を重視したライフスタイルワゴンとして開発されたモデルだ。
外観デザインはフロント回りはハッチバックと共通で、独創的なデザインを施したルーフレール(SWに標準、SW GTiはルーフスポイラーが装着される)がSW専用のものとなる。
リヤのハッチゲートまわりはウインドーとテールランプが大きく左右にまわり込んだデザインが採用され、これに合わせて逆スラントしたリヤピラーが印象的。メルセデス・ベンツ Aクラスなども似たデザインを採用しているが、プジョーは1007や407SWなどでこの手法を採用している。