【ホンダ インスパイア 試乗記】ダイナミックな走りと低燃費を両立させた知的なセダン 新型 ホンダ インスパイア登場！

アメリカ市場を意識した大きめのボディサイズは、迫力十分。高級感とスポ−ティさを感じさせてくれる。 どことなくBMW5シリーズを思わせるリヤビュー。車格にふさわしい重厚感を持っている。 厚みのあるフロントグリルは、風格を感じさせる。高級車らしい雰囲気が漂っている。 リヤコンビランプは透明感があるものを採用。エンブレムの質感も高く、高級感をプラスしている。

達人「松下　宏」が斬る！ 松下　宏 職業：自動車評論家 中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して... ダイナミズムとインテリジェンスを融合させた 　インスパイアはアメリカでアコードとして販売されているモデル。基本的にアメリカ向けに作られたモデルであるため、ボディサイズはかなり大きい。全長が5mに近く、全幅は1800mmを超えているから、ホンダのフラッグシップカーであるレジェンドと同等の大きさとなる。レジェンドはSH-AWDでインスパイアはFFだから、室内空間の広さでは完全にインスパイアのほうが優位に立つ。 　開発の基本コンセプトはダイナミズム＆インテリジェンス。ともすれば相反する要素といえるもの、いずれも高い次元で両立させることを目指している。外観デザインの躍動感と風格、室内の広さと扱いやすさ、パワートレーンの力強さと燃費の良さなどを両立させたのがポイントだ。 高級車らしい風格を感じさせるデザイン 　さらに上級セダンらしく、優れた機能を持つ快適装備、最新の安全装備など、充実した装備や仕様を備えているのも魅力の要素となっている。 　外観デザインはフロントグリルの厚みが高級車らしい風格を表現しているが、同時に左右の角の部分を切り落とした形状にすることによってスポーティさを感じさせるものとしている。これは取り回しやすさにもつながるものだ。リヤビューはBMWの5シリーズを意識したような印象もあるが、左右2本出しのエギゾーストパイプなどがスポーティさや迫力を感じさせている。 代表グレード 35iL ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4940×1845×1475mm 車両重量［kg］ 1610kg 総排気量［cc］ 3471cc 最高出力［ps(kw)/rpm］ 280ps(206kw)/6200rpm 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 34.9kg-m(342N・m)/5000rpm ミッション 5速AT 10・15モード燃焼［km/l］ 9.8km/l 定員［人］ 5人 税込価格［万円］ 390.0万円 発売日 2007/12/21 レポート 松下宏 写真 佐藤靖彦