アーマオールワックスジェル

 最近の挨拶にもなっているのが、「寒いですね〜」。確かに、1月17日には東京電力の電力消費量が冬場としては過去最大となり、全国的に冷蔵庫の中にいるような寒さが続いております。
 さすがに寒風吹きすさむこの時期ですと、いくら洗車マニアとはいえども、ワクシングを至福と呼べる状況には程遠く、ガクガク振るえながら、温かいおこたに戻りたいという気持ちが本音です。しかし、クルマの塗装面は、寒さによる収縮や雪、乾燥による砂埃の堆積など、過酷な状況にさらされていますので、定期的なワクシングが必須となります。

 そこで、短時間で施工ができ、私が日頃から推奨する“天然系”のワックスはないだろうか?と近所のカー用品店を覗くと、見慣れないパッケージに「カルナバ」の文字が・・・。それは、樹脂系保護剤では老舗の米国「アーマオール」社のジェルシリーズ。原料名を見ると天然カルナバが主原料。しかも、商品コピーはスバリ「早技ワックス!」使い方も洗車した後、水玉を一切拭き取らず、そのまま塗装面に伸ばしながら拭き上げるだけ。これで、カルナバの艶が手に入るのならと即購入してみました。(実勢価格¥1000)

どんなに寒くても水洗いは必須!

洗車の基本「水洗い」を行う

どんなに寒かろうとも水洗いをしないでいきなり塗装面を擦ったりしますと、間違いなく細かい傷を刻みます。早朝や夕方などは、掛けた水が凍結する可能性がありますので、日中風のない時間帯に行いましょう。(塗装面の汚れ度合いによっては、カーシャンプーも併用しましょう。)

ワックスジェルをボディに直接つける

 洗車後、ボディに残った水滴を拭き取る必要は一切ありません。ワックスジェルを直接塗装面に付けるか、拭き取りに使用する合成セームに適量取ります。
 ワックスジェルは、ハンドクリーム程の粘度ですので、無駄に出し過ぎる事もありません。石油系の鼻をつく匂いもなく、天然カルナバならではの甘い香りが心地よいものです。

合成セーム革でワックスを伸ばしながら水分を拭き取るだけ!

合成セーム革でワックスを伸ばしながら水分を拭き取るだけ

カルナバワックスらしい艶と撥水を実現

強力な撥水効果
しっとりとした光沢を再現

 さて、半分衝動買いだった「アーマオール」ワックスジェルでしたが、作業に要した時間は、水道の蛇口を捻った時点をスタート、合成セームで最後の一拭きをゴールとして、要した時間はなんとたった15分!このスピードは、私が今まで試したワックスでも、間違いなくトップタイムです。
 
 光沢は、天然カルナバワックスのしっとりとした艶。手触りも滑らかで、固形ワックスをしっかり掛けたものと遜色のない仕上がりです。また、2回の降雨、1回の積雪にも関わらず、接触角度の大きなきめ細かい撥水で水玉が流れ落ち、耐久性も十分といえます。

 お手軽と言う点では、シャンプーと同時にワックスが掛かるといった製品も存在しますが、やはり仕上がりは中途半端。持続性も期待できません。
 
 ワックスジェルは、その点、お手軽なのにカルナバワックスとしての資質は非常に高いと言えます。コストパフォーマンスも優れていますので、お近くのカー用品店を是非覗いてみてください。寒さは辛いけど、クルマはいつもピカピカにしたいという方にはオススメの製品です。

written by 外川 信太郎