MITSUBISHI Concept-RA (イメージスケッチ)

MITSUBISHI Concept-RA (イメージスケッチ)

ランエボの走り+本格スポーツカーのスタイル

 三菱自動車と、同社の米国製造・販売会社である北米三菱自動車は、2008年1月13日(一般公開:19日)から27日まで米国デトロイトのコボ・センターで行われる北米国際自動車ショー(North American International Auto Show 通称:デトロイトモーターショー)に、コンセプトカー『MITSUBISHI Concept-RA』を世界で初めて披露する。

 『MITSUBISHI Concept-RA』は、『ランサーエボリューションX(テン)』(海外名:『LANCER EVOLUTION』)にも搭載している車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」や、高効率トランスミッション「Twin Clutch SST(Sport Shift Transmission)」に加え、高出力、高効率の新開発クリーンディーゼルエンジンを採用するのが大きな特長だ。

 なお、エンジンレイアウトや乗車定員など、『MITSUBISHI Concept-RA』の基本的な成り立ちに関する肝心なことは一切明らかにされていない。
 公開された2枚のイメージイラストから推察するにミッドシップレイアウトのようにも見えるが、エア導入・排出用のアウトレットがフロント側にしかないことから、実はフロントエンジンレイアウトのようにも思える。ともあれ、2シーターもしくは2+2シーターのスポーツカーというのは間違いない。

MITSUBISHI Concept-RA (イメージスケッチ)リヤ

ランエボ譲りのハイテク車両統合制御システム「S-AWC」がさらに進化

 S-AWCは、『ランサーエボリューションX』に搭載されている「ACD(Active Center Differential)」「AYC(Active Yaw Control)」「スポーツABS(Sport Antilock Brake System)」「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」に加え、「アクティブステアリング」「アクティブダンパー」を追加。これらを統合制御することで4輪の駆動力、制動力を高度にコントロールし、通常走行から緊急回避時まで様々な走行状況で駆動性能、旋回性、安定性を向上させ、ドライバーの操作に忠実な車両挙動を実現する。

米国の排出ガス規制「Tier2 Bin5」への対応も視野

 また、MIVEC(Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system)機構、コモンレールとピエゾ式インジェクターによる燃料噴射装置の採用などにより低圧縮比が可能となり、更に、最適な過給圧の得られるVD(Variable Diffuser)/VG(Variable Geometry)ターボを搭載することで、高出力(最高出力:150kW(204ps)、最大トルク:420Nm(42.8kgm)、高効率、そして、排出ガス性能にも優れた2.2L 直列4気筒 DOHC 16バルブのクリーンディーゼルエンジンを採用。米国の排出ガス規制「Tier2 Bin5」への対応を視野におき、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)およびNTC(NOx Trap Catalyst)、DPF(Diesel Particulate Filter)を組み合わせた新たな触媒システムを採用する。

 ボディ構造は、軽量化と衝突安全性能向上を狙いとしたアルミ押し出し材とアルミダイキャスト材を組み合わせたアルミスペースフレーム構造と、フード、フェンダーなど外板部分には、耐衝撃性、リサイクル性に優れた樹脂外板を組み合わせて採用した。

 この『MITSUBISHI Concept-RA』、その全容が明らかになるのは、08年早々に開催される北米・デトロイトショーまでおあずけだ。気になる市販化予定など、今後の情報にも注目をしたいところである。

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