レクサス IS F エクステリア
レクサス IS F フロント

エクステリアはベースモデルと大きな違いはないように見えるが、数々の専用アイテムが奢られている。フロントグリルやサイドのエアアウトレット、そして19インチのタイヤ&ホイールなど、本格派スポーツモデルにふさわしいものだ。

レクサス IS F リヤ

控えめなリヤスポイラーや4本出しのマフラーなどがパフォーマンスの高さを想像させる。高級感とスポーツを融合させたデザインといえるだろう。

レクサス IS F フロントグリル

IS F専用のメッシュタイプのフロントグリルを採用。スポーツモデルにふさわしい演出だ。

レクサス IS F ヘッドランプ

ハイビームとロービームが兼用のプロジェクター式ディスチャージヘッドランプを採用。シャープなデザインで精悍なイメージを与えてくれる。

レクサス IS F エンブレム

“F”のエンブレムがボディの各部に装着されている。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

レクサス IS F 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

レクサス初の本格派スポーツモデル

 レクサスブランドにとってはエントリーモデルに位置付けられるインテリジェント・スポーツISをベースに、本格的なスポーツモデルとなるIS Fが設定された。スカイラインGT-Rとほぼ同じ時期に、ほぼ同じ価格で性格の異なるスポーツモデルが登場したことで、またさらにいえば同じ年にランサーエボリューションXやインプレッサWRX STIが登場したことも合わせて、2007年は日本車にとっての忘れられない年になったといえる。
 レクサスブランドでは最先端技術を象徴するハイブリッドをコアに新しいプレミアムを提案してきたが、もうひとつの方向性として基本技術の鍛え込みと新しい技術による走りの楽しさを提案する“F”をしてきた。
 このことから“F”はファンを意味する文字といえなくもないが、実は「クルマは道が鍛える」との考え方から、トヨタの東富士研究所と富士スピードウェイで徹底した鍛え込みを行っており、そのホームサーキットの頭文字としてFを名付けたという。IS FはあくまでもIS Fであり、決してIS500ではないというのだ。

数多くの専用アイテムを装備する

 運転する楽しさをレスポンスの良さ、心地好いサウンド、加速の伸びという3つの要素に集約し、数値的に表現的ないこれらの要素を具現化することで、運転の楽しさを表現したのがIS Fだという。
 IS Fは一見すると外観デザインには大きな変化はないようだが、良く見るまでもなくいろいろな違いがあることが分かる。V型8気筒5.0Lエンジンを搭載したボンネットフードは大きく盛り上がっているし、左右のフェンダーは大きく張り出している。19インチの鍛造アルミホイールも大きな相違点だ。ボディサイドとリヤには“F”の専用エンブレムが備えられている。

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代表グレード
IS F
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4660×1815×1415mm
車両重量[kg]
1690kg
総排気量[cc]
4968cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
423ps(311kw)/6600rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
51.5kg-m(505N・m)/5200rpm
ミッション
8速AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.2km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
766.0万円
発売日
2007/10/4
レポート
松下宏
写真
高木博史
スタイル インテリア 走り&メカニズム