ルーフは延びてもやっぱり”MINI”
新世代MINIの2代目としてフルモデルチェンジして間もないMINIに新しいモデルバリエーションが加わった。クラブマンと呼ぶMINIの変り種モデルだ。右側にもう1枚ドアが増え、跳ね上げるハッチバックは左右に開く2枚のスプリットドア(日本では観音開きと呼ばれる)に変わった。これまでのMINI以上に外に向かって存在感をアピールするクルマになった。
8cm延びたホイールベースのお蔭で後席のレッグスペースも広くなっている。しかしどこから見てもMINIに見えるところは、クラブマンになってもMINIらしいプロポーションを保っているからだろう。
ルーフの長さはBMWグループで一番長いという。ウインドシールドとAピラーが立っていて、左右に開くドアをオーバーハングするように後ろに伸びたことにより長いルーフができあがった。
クラブマンドアは右側のみ
後席への乗り降りが便利なように造られたクラブマンドアと呼ぶ新しいリヤドアは、フロントドアを開けてから内側のレバーで開けることができる。閉めるときはクラブマンドアを閉めてからフロントドアを閉める。道路上で右側から後席に乗り込むのはちょっと辛いものがあるが、駐車場なら問題ないだろう。クラブマンドアが右側にあることはドライバーがちょっと荷物を置くのに便利ではある。
クラブマンドアは右側だけに付く。それは左側には燃料給油口があるからで、設計上この位置を換えるわけにはいかなかったからだ。ゆえに左右どちらのハンドルでもクラブマンドアは右側のみとなった。