細部にまでモータースポーツを意識した造り
BMWは1シリーズ・クーペをベースに、モータースポーツにこだわったデザイン試作車BMW「コンセプト1シリーズ tii」を「東京モーターショー2007」において世界初公開する。
BMWコンセプト1シリーズ tiiは、BMWがモータースポーツで培った数々のモデルの特徴を惜しみなく注入。突出したスポーツ性能と若々しさや、1シリーズの持つキャラクターをさらに強調した。さらに駆けぬける歓びに焦点を当て、高いレベルへと発展させた。コンパクト・セグメントにおける最高のドライビング・プレジャーを具現化したモデルとなっている。
エクステリアでは、フロント・エアダム、サイド・シル、リア・エアダムに個性的で独特のデザインを与えると同時に、空力性能を最適化した。また、リア・アクスルに大きなダウンフォースを発生させる特製ガーニー・フラップを装備した。
また、ボンネット、ドアミラー・カバー、フロント両側のエア・インテークに装着されたインレイなどにカーボン素材を採用し、俊敏性と効率性を強化。量産モデルと比較して大幅に軽量化を達成した。
ボディカラーにアルペンホワイトを採用、カーボン素材が透けて見えるカーボン・ファイバー強化プラスチック(CFP)製パーツを組み合わせるとともに、ブルーをアクセントに加えた。
さらにボディには、細部にわたってモータースポーツで活躍したモデルの特徴を多く採用している。ボンネットの両側には気流を最適化するフィンを装着し、ボンネットにはコントラストカラーによるパターンを採用した。ルーフおよびリア・リッドにはそれぞれコントラストカラーの装飾ストリップを採用したほか、レギュレーションに合致するけん引用ブラケットをむき出しで装着している。
インテリアは、ヘッドレストおよびサイドエアバッグを内蔵したスポーツバケットシートのほか、アルカンタラのカバーが施された3スポークスポーツステアリングとシフトレバーノブを装備。
もちろんインテリアにもモータースポーツのレギュレーションを意識したデザインがなされており、コントラストカラー(ブラック、ホワイト、ブルー)の配色とモータースポーツから受け継いだ機能や装備品が採用された。メーターパネルにはホワイトのレブ・カウンターを装備した。スポーツ・ステアリングには、エクステリア・カラーに対応したホワイト・スポークおよびホワイト・トリムを採用している。
ドア・ライニングとダッシュボードにはダークアルカンタラを、シート、ステアリングのリム、シフトレバーノブにもアルカンタラを使用した。
さらに、新開発の薄型構造の足元スペースにより、インテリアのスポーティさと機能性を強調している。