日産 STAR WINGS展示車(ブルーバード シルフィ)

STAR WINGS展示車:ブルーバード シルフィ


ポータブルナビゲーションの活用も検討

 日産自動車は、中国・北京で開催されている「第14回ITS世界会議」(会場:北京展覧館、会期:10月9日〜13日)に、新交通情報実験システムの実験車などを出展した。
 日産は、ITS技術を活用し、安全で快適、そして環境に優しい持続可能なクルマ社会の実現を目指している。今回の出展では北京市の交通渋滞改善を図る新交通情報実験システム「STAR WINGS(中国名称:星翼)」の実験車を出展する他、日産の最先端のITS技術を映像、パネル、デモ機で紹介している。また、試乗会では実際の「STAR WINGS」車両に同乗も可能となっている。
 「STAR WINGS(中国名称:星翼)」実験車は、北京市交通情報センターのプローブカー交通情報システムが生成するリアルタイム交通情報を携帯電話を使って車載ナビゲーションに送信し、受信した交通情報をもとに、ナビゲーションが目的地までの最速ルートを探索する。本年の1月から実施してきた走行実験では、平均で約20%の時間短縮が確認されている。同社は交通情報応用サービスの更なる効果確認と交通情報に関するサービスに対する顧客ニーズを把握するため、STAR WINGS実験検証プログラムに中国のナビゲーション市場で普及しつつあるポータブルナビゲーションの活用を検討している。
 技術面では、ドライバーの安全な車間維持のサポートを目的とする「ディスタンス・コントロール・アシスト(DCA)」、ドライバーがレーンを維持して安全走行することの支援を目的とする「レーン・ディパーチャー・プリベンション(LDP)」、安全な縦列駐車や車庫入れを実現させる「アラウンド・ビュー・モニター(AVM)」、
ドライバーが交通情報を即座に確認できる「RTIC(リアルタイム・インフォメーション・イン・ザ・コクピット)対応ナビゲーションシステム」の展示を行った。