1.3リッターはi-VTECに進化!1.5リッターはスポーティなRSだ!
新型フィットのプロトタイプにテストコースで試乗することができたので、一足先にインプレッションをお届けします。
新型フィットのエンジンラインナップは先代同様に、1.3リッターと1.5リッターの2本立てです。初代の1.3リッターはi-DSIと呼ばれる、リッターあたり24kmという低燃費を実現したエンジンを搭載して好評を得ていたのすが、新型は思い切ってエンジンを変更しています。
新型では吸気側の1バルブ休止機構を持つ、1.3リッターのi-VTECエンジンi-VTECエンジンを新開発し、初代を同じ燃費性能を維持しながら、初代に対して14PSアップの100PSを達成しているのです。ミッションもCVTという点は初代と同じですが、リニアなフィーリングを特徴とするトルコン付CVTに進化させています。
実際に走らせたフィーリングも、発進時から車速が乗るまではトルコン付CVTの恩恵でスムーズな加速感を味わうことができます。そして今までは少し頼りなかった全開加速時や、高回転まで引っ張った際の伸びも、i-VTECのお陰で大幅に力強さが増しています。そのため、高速道路に入る際に加速する時なども、かなり余裕を持った走りができるようになっています。
フットワークに関しても、サスペンションのストロークが増え、タイヤの接地感を高めているので、乗り心地を良くしながらも、ハンドリングを向上させることに成功。サーキットのようなテストコースを攻め込んで走っても、安心してステアリングを切っていくことが可能で、その操作に対してキチンとクルマが追従してくれます。
ハンドリングの味付けも初代よりマイルドなセッティングなので、落ち着いて運転することができるようになってます。特に高速走行時は直進安定性や接地感が高まっているので、長距離ドライブも楽に感じるはずです。
初代のキビキビした動きも良かったですが、私は新型の少しマイルドになった乗り味のほうが好みです。
1.5リッターはスポーティなRSだけの設定となった
そして上級グレードの1.5リッターは、新型ではスポーティグレードのRSだけの設定となっています。RSにはメッシュの専用フロントグリルや専用バンパー&サイドシルガーニッシュ、マフラーカッター、パドルシフト(CVT)などが装備されています。RSのエクステリアは、かなり精悍な雰囲気に仕上がっているので、新型フィットは1.3リッターと1.5リッターの違いがすぐに分かるはずです。
1.5リッターもi-VTECエンジンを搭載。こちらの最高出力は10PSアップの120PSに進化していますが、燃費は最も良いグレード同士を比較すると、初代よりも0.9km/L低い、19.6km/Lとなっています。
新型も国産コンパクトカーのベンチマークになる!
走らせたフィーリングは、当然のことながら1.5リッターの方が全域で力強く、1.3リッター同様にトルコンCVTのお陰で、アクセルレスポンスなどが良くなっています。フットワークもRSはリヤスタビライザーと15インチタイヤが標準装備されているので、さらに接地感の高いコーナリング性能を見せてくれます。とはいえ、足回り自体はそれほど強化されていないので、1.5リッターでも乗り心地が悪くなっているような感じはありませんでした。
新型フィットはエクステリアから受ける印象は、初代と大きく変わった感じはしませんが、居住性や使い勝手、走らせたフィーリングは、初代を確実に超える性能を手に入れています。新型フィットも初代同様に、国産コンパクトカーのベンチマークとなるポテンシャルを秘めたクルマに仕上がっています。
※スペック等はすべてプロトタイプのものです
フィットのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年2月(2020年2月)〜現在
- 新車時価格
- 155.8万円〜286.7万円
フィットの在庫が現在180件あります
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