ダッジ キャリバー 走り
ダッジ キャリバー エンジン

新世代のエンジンとして開発された2リッター直4エンジンを搭載する。CVTとのマッチングも良く、想像以上にパワフルな走りが味わえる。

ダッジ キャリバー ホイール

上級モデルのSXTは18インチのアルミホイールが標準装備。SEは17インチのスチールホイールとなる。

ダッジ キャリバー 走り

加速感や乗り心地はいかにもアメ車らしいおおらかな雰囲気だ。

ダッジ キャリバー 走り

ダッジ キャリバー 走り

ダッジ キャリバー 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

CVTがもたらす滑らかな走り

 キャリバーに搭載されるエンジンはクライスラーがワールドエンジンとして開発した新世代の直列4気筒2.0Lの自然吸気DOHC。可変バルブタイミング機構の採用などによって動力性能も115kW/190N・mと十分な数値を得ている。
 組み合わされるトランスミッションは日本のジャトコ製のCVTで、無段変速の滑らかな走りが味わえるほか、クライスラーがオートスティックと呼ぶレバー操作によってマニュアル車感覚の走りも可能となる。

アメリカンテイストのおおらかな乗り味

 大きめのボディのためもあって車両重量は1400kg台と2.0L車としてはけっこう重い。ミニバンに近いような重さである。でも、搭載エンジンがけっこう力強い実力を発揮し、重さを感じさせないような走りを見せる。CVTの変速フィールもそれなりのレベルにあるし、マニュアル操作をしたときのレスポンスの良さも上々だ。
 ただ、全体的な走りはアメリカ車らしい大味な印象。良くいえばアメリカ的なおおらかさでもあるのだが、アクセルペダルのフィールにしても、ステアリングの操舵感にしても、やや大雑把な印象である。これは乗り心地や安定性など、足回りについても同じことがいえる。

●お勧めグレード

 キャリバーには2グレードが設定されていて、SEが263万5500円でSXTが294万円という設定。この価格帯はゴルフなどヨーロッパの5ドアハッチバック車とオーバーラップする位置にある。まあヨーロッパのハッチバック車と比べて買うユーザーはいないと思うが、大きなクルマの割には安いなという印象もある。ただ、アメリカではベースグレードが1万4410ドルで販売されており、それから考えると輸入車らしい価格になる。まあアメリカでの価格は、装備や前提などが異なるので単純な比較はできないが・・・。
 SEとSXTの違いはクロームのグリルやボディ同色モール、17インチのスチールホイールと18インチのアルミホイールなど、主に外観の違いが中心。本革巻きステアリングとクルーズコントロールも有無もあるが、30万円の価格差を考えると、ベースグレードのSEで十分という印象である。

代表グレード
SE
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4420×1800×1550mm
車両重量[kg]
1410kg
総排気量[cc]
1998cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
156ps(115kw)/6300rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.4kg-m(190N・m)/5100rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
11.4km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
263.55万円
発売日
2007/6/15
レポート
松下 宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム