【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911で走行!

いよいよコースイン! クラッシュしないよう慎重に走る

 いよいよゲートが開き、コースイン。ツーリストの出入り口は右手にニュルブルクリンク城が見える長い直線の途中にあります。コースに出ると駐車場の混雑と違って、雨のためか走行台数はかなり少なくオートバイも見かけません。ウエット路面で安全に走るコツはドライでのレコードラインを走らない事です。レコードラインは多くの車によって磨かれているため、濡れると氷上のように滑ります。ましてやレンタカーでのSLKですから、ラインを確かめながら、何があってもクラッシュしないようにレコードラインを外して慎重に走ります。

【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】追い越しのコツは・・・?

 後から早いペースのBMW Mクーペが追い越していきました。上手に追い越されるコツは、道を譲るために急にラインを換えない事と、相手が左から追い越しを、し易いようにしてやるとスムーズにパスしていきます。そんなゆっくりのペースでも何台かの車を追い越しました。追い越すコツも同様に左から追い越す事です。悪条件下ですがSLKはフロントの接地感もよく、後輪駆動でも安心して走ることが出来ました。以前ニュルブルクリンクに訪れたときに、このSLKがデビュー前で偽装して精力的にテストしていたのを思い出しました。残念な事にツーリストタイムは続けての走行は出来ません。その都度ゲートを通る必要があります。ノルドシュライフェを初めて走るときは20kmも走るのですから、一周走行したら休むのが安全で良いでしょう。

ポルシェ 911に乗り換え、再びコースを堪能

【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911に乗り込む!

 駐車場に戻り、今度はポルシェ911(type996)に乗り換えました。濡れた路面と運転の難しい911。SLK以上に慎重にコースイン。一世代前の911ですがエンジンは軽く吹け上がり、車の剛性も高くとても乗りやすい。フルークプラッツを通り、5kmの看板を過ぎた頃には最初の不安も消えて運転を楽しんでいました。勿論、雨ですので慎重な走行はかわりませんが、ペースは段々速くなってきます。イギリスナンバーのインプレッサなどをパスし、最後のコーナーを立ち上がり直線に出て右手にニュルブルクリンク城が見えてきた時には、自然に笑みが出てきました。1周で休もうと考えていましたが、つい楽しくて続けて4周ほど走ってしまいました。

【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911 と達人・丸山 和敏
【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】コース走行
【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911 走行
【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】慎重に運転
【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911 サイドビュー
【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ポルシェ911 リヤビュー

開発テストコースに用いられるだけあって、ここで開発されたものはやはりいい!

【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】楽しく走れたワケは・・・?

 911が楽しく走れたのは、車だけではなく履いていたトーヨータイヤのPROXES T1Rが良かったからです。ハンドルを通してタイヤの状態を感じやすく、安心して滑りやすい路面でも走れました。タイヤの高剛性も感じましたが、それ以上に素晴らしいのは、グリップ限界付近のインフォメーションが良く、挙動も穏やかで単にグリップ性能が高いだけのタイヤとは違います。日本に帰ってから自分の車に履いてみたくなりました。なんでもPROXES T1Rはアウトバーンだけではなくノルドシュライフェでも開発をしたとの事。車だけではなくタイヤもノルドシュライフェできっちり開発したものは素晴らしいと経験する事が出来ました。

走る喜びを存分に味わう! やっぱりニュル詣ではやめられない!

【ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ】ニュル詣ではやめられない!

 長いお昼の休憩を挟んで走行を続け、燃料の残量警告灯が点灯し今回の走行は終了。ニュルブルクリンクを走っていると言うと「何分で走るの?」と訊かれることが多いです。しかしタイムを計った事がありません。そんな絶対的な速さより、一つ一つのコーナーを駆け抜ける喜びがノルドシュライフェにはあります。大人の為の遊園地(ノルドシュライフェ)を、大人の乗り物(911、SLK)と大人のタイヤ(PROXES T1R)で走った充実感を胸に帰路につきました。やっぱりニュルブルクリンクは最高! また絶対にニュル詣でをします!!

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