スバル インプレッサ
スバル インプレッサ インテリア

内装色は明るいベージュとスポーティなブラックを用意。従来よりも質感が高まっている。

スバル インプレッサ シフトレバー

ATはマニュアルモード付きなのでスポーティな走りが味わえる。だがレガシィとは異なり、4速のままなのは残念なところ。

スバル インプレッサ メーター

文字盤が大きくシンプルなデザインのメーター。視認性もよく好感が持てる。

スバル インプレッサ フロントシート

ボディサイズが拡大されたおかげで、フロントシートまわりのスペースはゆったりとしている。

スバル インプレッサ リヤシート

ホイールベースが延長されたため、居住性はよい。特に足元スペースはかなり広くなった。

スバル インプレッサ ラゲッジ

スバル インプレッサ ラゲッジ

ハッチバックボディとなり、ラゲッジスペースも拡大された。リヤシートも簡単にたためるので、使い勝手も良好だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

ボディサイズのアップでゆとりある室内空間を実現

 インテリアはドアを開けると室内の広さがまず感じられる。ボディサイズの拡大だけでなく、室内を広く見せるデザイン処理もなされているからだ。今回のモデルでは全幅は拡大したものの、全長は50mmも切り詰められ、またホイールベースは逆に95mmも延長されることで、新しいパッケージングによって室内空間の拡大を図っている。
 ホイールベースを大きく延長したことは最小回転半径の悪化につながる要素だが、ボディの角を丸めることによって取り回しの良さを確保した。

グレードにより安全装備に大きな差がある

 インパネの形状やメタル調のパネルの採用など、インテリア回りのクォリティも上々のレベル。しっかりしたサイズと座り心地の良いシートもまずまず評価できる部分である。
 ただ、後席の中央に3点式シートベルトが装備されていないのは何とも大きなマイナスの要素。アメリカ向けやヨーロッパ向けのクルマには装備しながら日本仕様だけわざわざ外すのは、日本のメーカーでありながら日本のユーザーをバカにした対応である。VDCの設定がごく限られたグレードにしかないことと合わせてしっかり注文をつけておきたい。
 スバルは大きな自動車メーカーではないのだから、特徴のあるクルマ作りをしなければ生き残っていけない。安全装備などはその特徴を表現する最も有効な要素であるのに、この点で手を抜いてしまうのは残念でならない。

代表グレード
20S
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4415×1740×1475mm
車両重量[kg]
1340kg
総排気量[cc]
1994cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
140ps(103kw)/5600rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.0kg・m(186N・m)/4400rpm
ミッション
4速AT
10・15モード燃焼[km/l]
14.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
194.25万円
発売日
2007/6/5
レポート
松下 宏
写真
森山良雄
スタイル インテリア 走り&メカニズム