今秋発売の新型「フィット」に搭載の新型HDDインターナビシステムから順次展開

 ホンダは、新規開通した主要道路を、世界で初めて即時にナビゲーションシステムのルート誘導に反映できる「主要道リアルタイム地図更新」を開発したと発表した。今秋発売される新型フィットに搭載の新型HDDインターナビシステムから順次展開するとのこと。

 「主要道リアルタイム地図更新」は、携帯電話通信より、目的地までのルート周辺に新規に開通した主要道路を、数分で地図データに反映することができ、開通後すぐに新しい道路データを使った最適なルート誘導を可能としている。

「主要道リアルタイム地図更新」更新前
「主要道リアルタイム地図更新」更新前
「主要道リアルタイム地図更新」更新後
「主要道リアルタイム地図更新」更新後
 

 この技術は、新規に開通した道路を含む地図データと元のデータを比較して、変化のあった差分データのみを抽出することでデータサイズを小さく抑え、携帯電話通信を用いた配信を可能にしている。また、ナビゲーションシステム内では、受信したデータを小さな単位ごとに更新できるため、数分程度で新規開通道路を地図に反映することができるという。

 また、この技術を「インターナビ・プレミアムクラブ」の特徴である「地図データ無償更新」にも用い、DVD-ROMでHDD内の全地図更新用の差分データを供給することができるとのこと。さらに、自車の位置や目的地までのルート周辺を優先的に更新し、その後、バックグラウンドで全国の地図データ−を自動で更新する仕組みとされている。これにより、従来のようなHDDの取り外しや預かりが不要となり、約30分程度で新しい地図の使用が可能となるため、ナビゲーションシステムが利用できない時間を大幅に削減できるとのこと。