新デザインの専用コンテナによる鉄道往復輸送を開始

 マツダは、マツダミルクランシステムによる調達部品の集荷・輸送効率向上とサービスパーツ出荷の鉄道利用を核とした広島−東海地区間のグリーン物流システムを構築し、7月2日より新デザインの専用コンテナによる鉄道往復輸送を開始したと発表した。なお、今回の取組みにより同区間の輸送にかかるエネルギーを年間で27%削減することを目指している。

 マツダは、広島−東海地区区間のグリーン物流システムの一環として2006年4月から、三重・静岡・岐阜県の取引先を対象としたマツダミルクランシステムを順次展開し、同時に広島までトラック輸送をしていた一部の調達部品について、鉄道輸送へ変更。また、サービスパーツについても2006年4月から広島−名古屋間の鉄道輸送が開始されている。

 今回新たに愛知県下の取引先を対象に鉄道を利用したマツダミルクランシステムを展開するにあたり、マツダ専用コンテナを導入し、同コンテナによる広島貨物ターミナル−名古屋ターミナル間の調達部品とサービスパーツの鉄道往復輸送を開始したとのこと。なお、本日より導入された専用コンテナは、全長が31フィート(約9.4メートル)あり、コンテナ側面にマツダのブランドシンボルとコーポレートマークが採用されたデザインとなっている。

 今回の広島−東海地区間のグリーン物流の取組みは、物流の環境負荷低減を推進する「グリーン物流パートナーシップ会議」の普及事業として、経済産業省、国土交通省の認定を受け、NEDO技術開発機構のエネルギー使用合理化事業者支援事業として補助金の交付が決定しているとのこと。なお、マツダのほかに日本通運、マロックス、日本貨物鉄道(JR貨物)が今回のグリーン物流の事業者となっている。

 マツダの山木勝治取締役専務執行役員(生産・物流担当)は、「物流における環境負荷を可能な限り低減するために、マツダはモーダルシフトやミルクランシステム等による輸送効率化をはかり、CO2排出量削減に努めていく」とコメントしている。