佐藤琢磨がレース終盤でフェルナンド・アロンソを抜き、6位入賞!

 2007年 F1世界選手権 カナダGPは、マクラーレンのルイス・ハミルトンが初優勝を果たし、ブリヂストン・モータースポーツは110回目の優勝を祝ったとのこと。

 今回は4回もセイフティ・カーが導入されるという、アクシデントが多発したレースだった。しかし、ハミルトンはミスのない完璧なパフォーマンスで、デビュー6戦目にして初優勝を勝ち取った。

 ブリヂストン・モータースポーツは、決勝レースについて、路面温度も高く度重なるセイフティ・カーの導入でタイヤの空気圧が変化しつづけたものの、2種類のブリヂストン・ポテンザタイヤは両方ともその困難なコンディションに耐え、チームに様々な戦略の可能性を与えたとしている。3番手グリッドからスタートしたニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)は2位、アレックス・ブルツ(ウィリアムズ・トヨタ)は19番手からのスタートだったが、1ストップ戦略で最終スティントの40周をスーパーソフトで走り抜き3位でフィニッシュした。

 4位は、ヘイッキ・コヴァライネン(ルノー)、5位はフェラーリのキミ・ライコネン。そして、スーパー・アグリの佐藤琢磨がレース終盤でフェルナンド・アロンソを抜き、6位入賞を果たした。7位は、アロンソ、8位はラルフ・シューマッハ(トヨタ)でポイントを獲得している。また、レースでは4回セイフティ・カーが導入となったが、レース集団の前を走るセイフティ・カーが装着したブリヂストン・ポテンザタイヤも完璧な性能を発揮したとのこと。

 現在、ドライバーズ・チャンピオンシップ1位は、48ポイントのハミルトン。2位は、40ポイントでアロンソ。一方、コンストラクターズ・チャンピオンシップは、88ポイントのマクラーレン・メルセデスが1位、2位は60ポイントのフェラーリとなっている。

 次回、アメリカGPはインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催される。ブリヂストン・モータースポーツは、インディ特有のバンクがある激しいコースだが、ソフト及びミディアム・コンパウンドのポテンザ・タイヤで挑むとのこと。

 キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャーは、「ルイス・ハミルトンが完璧な走りで素晴らしい優勝を手にしました。彼がポテンザ・タイヤをとても上手に扱っていたことは、彼の圧倒的なパフォーマンスに表れていました。ニック・ハイドフェルドも素晴らしい戦いぶりでした。今週、充分な練習走行が出来なかったアレックス・ブルツとヘイッキ・コヴァライネンのレースでの健闘ぶりも注目に値します。数回のセイフティ・カーの導入で2つのコンパウンドの性能を正確に評価するのは難しいですが、ソフトは安定した性能を発揮していました。耐久性や摩耗率には問題ありませんでした。これは、スーパーソフトで40周走り続けたブルツの例を見れば明らかです。今日のリザルトには大変満足していますが、事故に遭ったロバート・クビサのその後が心配です。今日は、本が一冊書けてしまうほどの沢山のドラマがあった1日でした」とコメントしている。