ホンダ シビック タイプR
ホンダ シビック タイプR フロント

各部のエアロパーツはルックスだけではなく、空力をしっかりと考慮した形状となっている。まさにピュアスポーツであるタイプRにふさわしいルックスといえるだろう。

ホンダ シビック タイプR フロントマスク

大きな開口部を持つフロントバンパーにより精悍さが増している。

ホンダ シビック タイプR リヤ

大型のリヤスポイラーが印象的なリヤビュー。バンパー下部にはディフューザーも装着される。

ホンダ シビック タイプR エンブレム

スタイル インテリア 走り&メカニズム

復活を果たしたシビック タイプR

 ホンダのレーシングスピリットを具現化した「タイプR」ブランドが登場して15年。初代NSXから数えると7モデル目となるシビック タイプRが登場した。サーキット走行を中心にあらゆる走行シーンでもドライバーとクルマの一体感ある操作性、そして楽しさ、喜びを目指して開発されたこのシビック タイプRはそのコンセプト通りに仕上がり、最高のドライビングフィールを与えてくれた。
 時代の流れと共に代を追う事に大人しくなってしまってきていたタイプRだが、このシビックタイプRは久々に目が覚める程のスポーツ性能を兼ね備えている。スポーツカーファンとしてはどこか安心感が湧いてくるような感じだ。

ルックスだけでなく機能性を重視した

 ベースのシビックを基本に、よりスポーティなフォルムに仕上げられたエクステリアにまず注目だ。見た目だけではなく、空力も考慮したスパルタンな印象の専用エアロパーツが装着されている。フロントバンパースポイラーは、スポーツ走行時等の冷却性能も考えて開口部を大きくとった存在感があるデザインだ。またサイドシルガーニッシュ、リアバンパー&リアディフューザー、そして大型リアスポイラーは空力面を徹底的に研究し、強力なダウンフォースを生み出す設計がなされている。
 さらにボンネットフード、フロントフェンダーにおいても軽量化とワイド化により走行性能の向上を図るというように、開発者のこだわりが伺える。さらに目を引くのはグッと下げられた車高とクラス最大となる専用18インチ大径ホイールだ。これは思わず「でっかいな」と声に出てしまう程でかっこいい。もちろんその内部には赤く塗装されたブレンボ製ブレーキキャリパーが収まっていて、過酷なサーキット走行でもしっかりと仕事をしてくれそうな印象を与えてくれる。

代表グレード
シビック タイプR
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4540×1770×1430mm
車両重量[kg]
1270kg
総排気量[cc]
1998cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
225ps(165kw)/8000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
21.9kg・m(215N・m)/6100rpm
ミッション
6速MT
10・15モード燃焼[km/l]
11.0km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
283.5万円
発売日
2007/3/30
レポート
菊地 靖
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム