コンパクトの理想系
スバルは6月5日、3代目となる新型「インプレッサ」を発表した。
4ドアセダンとスポーツワゴン、2種のボディタイプを持っていた初代・2代目から、今回の新型インプレッサでは5ドアハッチバックの1種に統合されたのが新しい。
コンセプトは『新快適スタイル』。『SPORTY(スポーティ)』『CASUAL(カジュアル)』『COMPACT(コンパクト)/凝縮』を開発キーワードに、親しみやすく上質なコンパクトの理想形を目指した。
新型インプレッサとスバル 森社長
|
![]() |
|
![]() |
|
全車AWD、1.5リッターにはFF車も用意
エンジンは、全車にスバル独創の水平対向4気筒エンジンを搭載する。ラインナップは3グレード。10.15モード燃費17.6km/L(FF・5MT)をマークするなど環境性能や経済性に優れた1.5リッター DOHCエンジン(110ps)搭載の「15S」、余裕ある走りがジマンの2.0リッターSOHC(140ps)「20S」、ハイパワーなスポーツモデル、2.0リッターインタークーラー付きDOHCターボ(250ps)の「S−GT」だ。
なお現時点では、高性能版「STI」仕様などの設定はないが、スバル森社長は新型車発表会の席にて「今秋には高性能進化版が登場する」と、公式に宣言し注目を集めていた。
ドライブトレーンは、スバルお得意のシンメトリカルAWDシステム(フルタイム四輪駆動)のほか、15SのみFF(前輪駆動)版が設定される。トランスミッションは全車にスポーツシフト付き電子制御4速ATを搭載。さらに15SとS−GTでは、5速MTもセレクト可能だ。なおサスペンションは、フロントがストラット式、リアには新開発のダブルウイッシュボーン式を採用している。
|
![]() |
|
![]() |
|
より効率的なパッケージングに進化
ボディサイズは、4415x1740x1475mm(全長x全幅x全高)。2代目に比べ※車幅は逆に45mm拡幅し、車高も5mmほど高くなっている。いっぽうで全長は2620mm と50mm短い。
しかしワゴンからハッチバックボディに変わり、さらに前後のオーバーハングも切り詰めてパッケージングの効率化を実施。ホイールベースは逆に95mm延長された。ボディサイズの拡大は最小限に抑えながら、いっぽうで室内空間に充てられる分は拡大された、というワケだ。なお、車幅が1700mmを超えたため、今回から全モデルが3ナンバー車となる。
( ※2代目スポーツワゴン「1.5R」との比較 )
|
![]() |
|
![]() |
|
エクステリアデザインは、従来のインプレッサのイメージを覆す変身ぶりだ。丸みを帯びた流麗なフォルムや、エッジの立ったキャラクターライン、独特のウィンドウグラフィックなどが、新鮮な印象を与える。また、今モデルからサッシュ付きドアとなったのも、スバル車としては大きな変化だろう。
さらにディテールにおいても、鷹の目をイメージしたというヘッドランプ、スバルブランドの「六連星(むつらぼし)」をセンターに配した個性的なフロントマスク、クリアレンズのリアコンビランプなどが目をひく。なお車体色は、上質さを強調するカラーを中心に、全部で9色を設定する。
|
![]() |
|
![]() |
|
スポーティさと使い勝手を兼ね備えたインテリア
いっぽうインテリアも、エクステリア同様にスポーティさと使い勝手の良さを両立させた、とスバルでは説明する。インパネではまず、シルバーリング付きの3連メーターレイアウトが目をひく。また、カーナビディスプレイや、平均燃費や外気温などを表示するインフォメーションメーター(全車標準装備)などを上部に配置し、視認性や操作性を向上させているのも特長だ。
また、フロントフードの見切りやリアの視認性など優れた視界設定にも配慮し、ドライバーの安全性向上や取り回しの良さに寄与する。
装備面では、7インチワイドVGA液晶ディスプレイやBluetooth対応のハンズフリー機能、10スピーカーシステム、DVDエンターテイメントなどを備えたSUBARU G-BOOK ALPHA対応のオーディオ一体型HDDナビ(40GB)を全車にメーカーオプション設定するほか、各オーディオ類を多彩に設定する。
また全車に盗難警報装置を標準装備。さらにS−GTにはイモビライザーを標準装備する(他グレードにもオプション設定)。そのほか、キーレスアクセス&プッシュスタートが全車にメーカーオプション設定される。
|
![]() |
|
![]() |
|
進化した新環状力骨構造ボディ
安全面では、スバル独自の新環状力骨構造をさらに進化し、前・後・側面の全方位に対応する衝突安全性を高めた。いっぽうで、相手車や歩行者などの被害軽減を図るコンパティビリティも配慮しているという。
なお、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンエアバッグを全車にオプション設定するほか、車両挙動制御装置「VDC」(ビークルダイナミクスコントロール)をS−GTにオプション設定する。
価格は、15S(FF・5MT)145.95万円から、S−GT (4WD・4AT)252.0万円まで。
さらに、17インチアルミや専用バンパー、サイドシルスポイラー、バケットシートなどをセットにしたS−GT向けの「スポーツパッケージ」や、HIDランプや16インチアルミなどをセットした20S向け「GパッケージII」など、各グレードごとにパッケージオプションが数多く設定されているのも特長だ。
新パッケージの5ドアハッチスタイルを採用するなど、意欲的なモデルチェンジとなった3代目インプレッサ。ラリーカーに代表される本格スポーツセダンのイメージが非常に強かった従来型とは異なり、新たなユーザー層にアピール出来るか、注目が集まる。
|
![]() |
|
![]() |
|
新型インプレッサの関連情報はこちらもチェック!
![]() |
![]() |
スバル 新型「インプレッサ」発表会レポート!3代目「インプレッサ」のCMキャラは妻夫木聡さん!
【特集】 (2007.06.08)
5ドアハッチバックに生まれ変わったスバル 新型「インプレッサ」の発表会をレポート! >> 記事全文を読む |
|
||
![]() |
![]() |
【画像集】スバル 新型「インプレッサ」エクステリア編! 新型「インプレッサ」の大量画像をお届け!
【新車情報】 (2007.06.08)
フルモデルチェンジされ、5ドアハッチバックに生まれた変わった3代目「インプレッサ」の画像集(エクステリア編)! >> 記事全文を読む |
|
||
![]() |
![]() |
【スバル 新型 インプレッサ】劇的変化を遂げた3代目! 新型インプレッサ、ニューヨークショーで先行披露!
【新車情報】 (2007.04.03)
スバルは、07年世界デビュー予定の3代目、新型「インプレッサ」の北米仕様車を07ニューヨークショーで先行披露する。全てを一新した新型インプレッサの大変身ぶりを速報でチェック! >> 記事全文を読む |
|
||
![]() |
![]() |
【速報:スバル 新型 インプレッサ】スバルの熱いDNAを感じろ!「新型インプレッサ」画像集
【新車情報】 (2007.04.06)
3代目新型「インプレッサ」の画像がどっさり! 気になるスタイリング、走りの姿、インテリア写真まで、その全てを速報でお届けする。 >> 記事全文を読む |
|
||
![]() |
![]() |
【新車購入・リセールバリュー・】インプレッサは即刻売却せよ!!新型インプレッサ登場で相場は大崩れ!?
【達人ISM】 written by
岡島裕二 (2007.05.03)
北米のモーターショーで発表された新型インプレッサの外観はビミョーな感じだが、現行型は新型の日本発売前に売った方がいい! >> 記事全文を読む |
|
||
![]() |
![]() |
スバル 新型「インプレッサ」の新広告キャンペーンに妻夫木聡を起用!
【ニュース】 (2007.06.06)
富士重工業は、スバル インプレッサのフルモデルチェンジにともない、妻夫木聡を起用した新しい広告キャンペーンを展開すると発表した。 >> 記事全文を読む |
|
代表グレード
|
15S(AWD)
|
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
|
4415x1740x1475mm
|
車両重量[kg]
|
1320kg
|
総排気量[cc]
|
1498cc
|
最高出力[ps(kw)/rpm]
|
110ps(81kW)/6400rpm
|
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
|
14.7kg-m(144N・m)/3200rpm
|
ミッション
|
スポーツシフト付き電子制御4速AT
|
10・15モード燃焼[km/l]
|
14.8km/L
|
定員[人]
|
5人
|
消費税込価格[万円]
|
151.2万円
|
発売日
|
2007年6月6日
|
レポート
|
CORISM編集部
|
写真
|
佐藤 靖彦/スバル/CORISM編集部
|