「330TRI/LM テスタロッサ スパイダー」

「330TRI/LM テスタロッサ スパイダー」


 

「330TRI/LM テスタロッサ スパイダー」は700万ユーロ!

 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは、世界的なオークション会社であるRMオークションズとサザビーズが、5月19日、フェラーリ本社・フィオラノサーキットでフェラーリ・オークションを開催したと発表した。出展車両のほとんどすべてが落札され、記録的な落札金額を達成したとのこと。

一例として、
−ル・マンで優勝を果たした最後のフロントエンジンカー「330TRI/LM テスタロッサ スパイダー」:700万ユーロ(税・手数料込み)
−「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」のボディペイントを施した1953年型「340/375ベルリネッタ・コンペツィオーネ」:420万ユーロ
−「340MMツーリング」:235万ユーロ
−名車「250SWBスカリエッティ」2台にはそれぞれ190万ユーロ、210万ユーロ

 このほか、イエローカラーの1971年型「デイトナ スパイダー」は激しい入札合戦の結果100万ユーロを上回り、一方、「世界スポーツプロトタイプ選手権」の活躍で知られる1970年型「512S」が270万ユーロ、2リットル以下クラスの“リトル”「ディーノ・スポーツ」は240万ユーロで日本人コレクターが落札したとのこと。

 また、F1マシンのステアリングホイールは6万ユーロを上回り、風洞実験のために製造されたF1マシンの2分の1スケールモデルは4万7千ユーロを超えたという。その他、キューバGPのポスター(1万5千ユーロ)、フェラーリのアンティークウォッチ(1万2千ユーロ)、フェラーリストア向けのコルナゴ社製2人乗り自転車(1万ユーロ)なども人気を集めたとのこと。

ミッレ・ミリアカップ

 そして、オークションの最後を飾ったのは、ルカ・ディ・モンテゼモロ会長がガラリア・フェラーリのために購入を計画、さらにRMオークションズ社の共同創立者も同社に贈呈するつもりだったミッレ・ミリアカップが3万ユーロで落札。さらに、2006年パナメリカン20,000ツアーで走行した「599」は、現在でも完璧なボディのステッカーと荒れたアンデスの山道にも難なく対応できる状態で、30万ユーロで落札されたとのこと。