「省動力カーエアコン」の地球保全に対する高い貢献が評価された!

 三菱自動車は、三菱重工業と共同で開発した「省動力カーエアコン」が、地球の気候保全に貢献することを認められ、米国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)より2007年Climate Protection Awardを受賞したと発表した。

 米国環境保護庁(EPA)アワードは、地球気候の保全に関して特別の貢献や技術的功績が認められた個人および団体、企業、政府組織などに与えられるもの。1997年の京都議定書の採択を受け、1998年に創設された制度で、世界各国の産業界、政府、学術団体、非政府組織などの代表からなる国際的な審査委員会の評定を経て、EPAが受賞者を表彰する。

 今回の受賞では、三菱重工業が、新型のコンプレッサーなどコンポーネントの開発と、システムの開発試験を担当し、三菱自動車が、オンロードSUV『アウトランダー』に実際に搭載した状態での車体や制御の改良によるシステムの効率向上や実用性確認試験などを担当したもので、エアコンシステム・制御の改善による消費動力低減を実現したことが評価されたという。

 米国の自動車技術会(SAE)とEPAが2004年に立ち上げた「I-MAC(Improved Mobile Air Conditioning):改良されたカーエアコン」システム研究プログラムでは、カーエアコンの30%の効率向上が目標となっている。なお、本システムでは、この目標をクリアしている。

 また、三菱自動車では、「省動力カーエアコン」を搭載した北米市場の『アウトランダー』を本年秋から投入する予定とのこと。