バーレーンGPの模様

ジャンカルロ・フィジケラが8位、ヘイキ・コバライネンが9位

 2007年F1 バーレーンGPで厳しいレースに耐えたINGルノーF1チームは、ジャンカルロ・フィジケラが8位、ヘイキ・コバライネンが9位でレースを終えた。

 予選結果が7位と12位であったことから、チームはレースでトップ3に割って入るのは無理だろう、と予想していたという。また、上位チームからリタイアするマシンが出なかった場合、7位と8位に入るのがベストの結果となることも予想していたとのこと。

 決勝レースは、ヘイキ・コバライネンがすばらしいスタートを決め、3つ順位を上げたことで予想通りの結果が期待されたが、両ドライバーともタイヤ交換の間隔が一番長いパート(コバライネンはスタートから一回目のタイヤ交換まで、フィジケラは一回目と二回目のタイヤ交換まで)でペースが上がらなかったという。そして、後続車を全力で押さえたものの、両ドライバーともポジションを落とし最後まで挽回することはできなかった。

 結果、ジャンカルロ・フィジケラがこのレースで1ポイントを獲得。3回のレースを終え、INGルノーF1チームの獲得ポイントは合計9ポイントとなり、コンストラクターズ・チャンピオンシップで4位となった。

ジャンカルロ・フィジケラのコメント

 我々にとって、またしても大変なレースだった。スタートは良く、最初のタイヤ交換まではとてもいいペースだった。前を走るBMWのクビサより明らかに搭載燃料が少なく軽かった(つまり、速かった)が、彼にずっとブロックされ追い抜けなかったため、後続車とのギャップを広げることができなかった。そして、タイヤ交換後は、リヤタイヤが瞬く間に磨耗してグリップが失われたため、ポジションを下げてしまった。限界で走っていたが、どうすることもできなかった。最後のタイヤ交換(2回目)でハードタイヤを装着したあとは、またペースが上がり、トヨタのトゥルーリを強くプッシュしたが、追い抜くには残りの周回数が足りなかった。予想された最高の結果、7位に入れずに残念だった。取れるはずの1点を失ったが、我々はそれ以上を目指して戦っている。次のレース、1ヵ月後のスペインまでに、マシンが進歩していることを期待している。

ヘイキ・コバライネンのコメント

 レースのスタートを上手く決め、ウィリアムズの2台とトヨタのトゥルーリをパスすることができた。先週、トゥルーリとはサイドバイサイド(抜きつ抜かれつの接戦)でやりあったが、彼の方が速かった。今回は、絶対に同じようにはさせないと思っていたが、燃料を多く搭載し重量が重かったため、リヤタイヤがすぐに磨耗してグリップを失ってしまい、コースのあちこちでマシンをコントロールするため格闘しなければならなかった。トゥルーリに追い抜かれた後は、ウィリアムズのロズベルグを懸命に押さえ込んだが、トゥルーリのときと同様最終コーナーを回った後に抜かれてしまった。最初のタイヤ交換をした後、マシンがずいぶん良くなった(=速くなった)ので、フィジケラとトゥルーリに追いついて、いいポジションまで行けると思っていた。だが、最後(2回目)のタイヤ交換後、マシンのリヤの動きがおかしくなり、先行する2台に追いつくペースでは走れなかった。今回のレースも、予想通り、大変なレースだった。ポイントすら取れなかった。ファクトリーに戻って、多くの作業をこなさなければならないことはわかっている。次のレースまでに可能な限りのことをやり遂げ、さらに競争力のあるマシンにしてくれると信じている。

フラビオ・ブリアトーレのコメント

フラビオ・ブリアトーレ氏の誕生日の様子

これが我々の現状だ。8位を争う辺りだ。たった1週間で劇的に状況が変わるとは思っていなかったし、レース結果もその通りだった。ドライバーは2人ともしっかりと仕事をこなした。だが、マシンが遅い。1ヵ月後の次のレースまでにこの状況を改善するため、多くの作業をこなす必要がある。

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