フォルクスワーゲン　新型ゴルフトゥーラン〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

フォルクスワーゲン新型ゴルフトゥーラン

フォルクスワーゲン新型ゴルフトゥーランの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車流通研究所）

　フォルクスワーゲンから新型ゴルフトゥーランが発表された。４月10日より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーから発売される。

　ゴルフトゥーランといえば、2004年に発売されたゴルフのミニバンバージョンで、現行ゴルフが発売された2004年６月より少し前の2004年４月に発売されているということもあり、ベースとなったのは98年に登場した先代ゴルフ。スタイルも同年に発売された現行ゴルフと比較するとちょっと古いデザインだった。

　今回発売される新型ゴルフトゥーランは、スタイルも新たに刷新され、２月に発売されたばかりのゴルフ「GT TSI」の流れを汲んだスタイルに。そして、GT TSIに採用されているツインチャージャーエンジンを搭載。140馬力仕様が「TSIトレンドライン」、170馬力仕様が「TSIハイライン」の２つのグレードを用意。走りの良さと低燃費を実現するために作られたエンジンで、140馬力仕様は12.6km・L（10・15モード）、170馬力仕様は12.4km/L（10・15モード）を実現している。

　そしてミッションも６速DSGが組み合わされ、エンジンのパワーを切れ目なく伝えることが可能となっており、ミニバンとしてはかなり走りを意識したクルマとなっている。もちろん、エンジンとミッションにこれだけ力を入れているということは、肝心の足回りのセットアップもしっかりしており、正確なハンドリングが味わえる。

グレード	TSI ハイライン
ボディサイズ	4420x1795x1660mm
エンジン型式	BLG型
総排気量	1389cc
最高出力	170ps(125kW)/6000rpm
最大トルク	24.5kg-m(240N・m)/1500-4750rpm
10・15モード燃焼	12.4km/l
定員	７人
発売日	2007年04月10日

\3,250,000

リセールバリュー診断

　新型ゴルフトゥーランのリセールバリューは残念ながらＢランク。やはりゴルフといったらハッチバックモデルが主流。ユーザーもゴルフの指名買いは多いものの、トゥーランの指名買いはまだまだ少ない。また、ゴルフ自体もライバルが国内に多くなり一時期の人気は薄れてしまっている状況と、厳しい現実が浮かんでくる。

　しかし、フォルクスワーゲンが投入したDSGミッションは非常に作りがよく、フォルクスワーゲンの走りに対するイメージは変わりつつある。このトゥーランも走りに対する評価は高く、それが広く伝われば再度高い評価となるだろう。