総合評価
日産 スカイライン vs トヨタ マークX 日産 スカイライン vs トヨタ マークX
日産 スカイライン
トヨタ マークX
松下宏

若いユーザーには古いブランドというイメージが強くなってしまったのかもしれないが、スカイラインは年配のユーザーにとって日本を代表するGTカーである。今でも若いころの走りを忘れないでいる大人たちのために作られたともいえるのがV36で、単にスポーティカーであるだけでなく、高級車の快適性も備えている。

かつてのハイソカーブームの頃から、日本の高級車の定番ともいえる存在。ラグジュアリーな仕様が施されたインテリアが大きな特徴で、大人のデートカーとして使えるクルマである。現行モデルではV型6気筒エンジンを搭載し、パッケージングを進化させたのが大きな特徴で、名前もマークIIからマークXに変わっている。

片岡英明

最新モデルは走りの質感はもちろん、インテリアの質感、見栄えともに大きく向上した。エクステリアは先代と似ているが、躍動感と存在感を増している。2.5リッターのベースモデルでもスポーティな味わいがあるのがいい。V6エンジンも見違えるほどよくなった。だが、欲しい装備が3.5リッター中心となっているのは不満だ。ATも6速が欲しい。

スポーティ度を高めている。だが、スカイラインと違い、このクルマは成り立ちがラグジュアリーセダンである。優雅に、快適に走るオーナーカーが本分だ。スポーティなスパイスを振りかけているが、優先しているのは快適性で、乗り心地などにトヨタらしいこだわりをもつ。ムード派がちょっとスポーティに走るには手頃な1台と言える。

国沢光宏

フーガと見分けられないデザインは、アメリカ市場を重視したためである。多くの日本人にとって「カッコよい」と思えないかもしれない。けれど試乗すれば「凄く良いクルマですね!」。人によってスカイラインの魅力度は大きく違う。もし興味があれば、ぜひハンドルを握ってみたらいい。理想のクルマかもしれません。

シャーシとV6エンジン、そして6速ATもクラウンと共用する。一方、価格を見るとクラウンよりずっとお買い得。247万8千円のベーシックグレードで、ほとんどフル装備(オーディオのみオプション)の2.5リッターモデルが買えるのだ。値引きだって期待できます。だからこそ毎月4千台前後売れているのだろう。

TOTAL
トロフィー 127点
122点