新型 三菱 『アウトランダー』 『Prototype-X』(プロトタイプ-エックス)

市場ニーズを組込み、欧州向け『アウトランダー』にディーゼルエンジンを投入!

 三菱は、2007年3月6日〜18日(一般公開は8日から)まで、スイス・ジュネーブのパルエクスポで開催される第77回ジュネーブ国際自動車ショーで、オンロードSUV『アウトランダー』の欧州仕様を発表するとともに、次世代高性能4WDスポーツセダンのコンセプトカー『Prototype-X』(プロトタイプ-エックス)(参考出品)を出品すると発表した。

新型 三菱 アウトランダー エクステリア

 今回、欧州で発表する『アウトランダー』は、衝突安全性や剛性を高めた新世代プラットフォーム、低燃費・高性能エンジン、電子制御4WDなどにより、気持ち良く、意のままに走ることのできる "胸のすく走り"と、上下開閉式テールゲートなど、使う歓びに満ちたユーティリティや優れた居住性・実用性を兼ね備えた新感覚のSUVとして、2005年10月に日本で発売された。翌2006年には北米市場、中国市場で発売しており、今回、欧州市場に投入することで、世界の主要な自動車マーケットで販売されることになる。

 なお、欧州向け『アウトランダー』は、欧州の市場ニーズに合わせ新たに投入した、2Lディーゼルターボ、2.2Lのディーゼルエンジンのほか、日本仕様の『アウトランダー』に搭載の2.4L MIVECエンジン(ガソリン燃料)、北米、中国仕様の3L V6 MIVECエンジン(ガソリン燃料)と4機種のエンジンをラインアップする計画である。

 スタイリングは、欧州市場で三菱自動車のデザインアイデンティティとして各車に採用している富士山型のベースにスリーダイヤをあしらったフロントグリルを採用するなど、随所に変更が加えられた。

新型『ランサーエボリューション』のスタディモデル

新型 三菱 ランサーエボリューション スタディモデル「Prototype-X」

 また、『Prototype-X』は、2007年1月に米国デトロイトで開催されたデトロイトモーターショーに出品されたコンセプトカーである。2007年度に発売を予定している新型『ランサーエボリューション』に向けてのスタディとして、北米市場で発表した新型『ランサー』がベースとなっている。
 スパルタンな走りのイメージのエクステリア、ドライビングへの集中力を高める機能的で、ハイクオリティなインテリアなど、端正かつ精悍なデザインを目指したという。

 4WDを核とした車両運動統合制御「S-AWC」に加え、新開発のアルミブロックのMIVECターボエンジン、高性能の6速自動マニュアルトランスミッション、軽量化のためにボディパネルの一部にアルミニウム材を採用するなど、最新技術を多数搭載し、"走る歓び"を具現化したモデルとなっている。

『三菱A型』など計16台を展示

 さらに、『三菱A型』(レプリカモデル)が展示される。『三菱A型』は、1917年より当時の三菱造船株式会社で生産が始まった日本初の量産乗用車で、今年で90周年を迎える。
 その他、『アウトランダー V6コンセプト』『パジェロ』『L200(日本名:トライトン)』など、16台(一般公開日以降)が展示される。