2年連続で年間販売台数100万台を突破!

 米ゼネラルモーターズ(以下GM)は1月7日、アジア太平洋地域における2006年度の販売、市場シェアがいずれも過去最高を記録したと発表した。

 同地域におけるGM車の販売台数は125万4,615台で、前年比17.9%増となった。地域別販売台数で2年連続100万台を突破したことにより、GMの同地域における市場シェアは、前年末の5.8%から6.4%へと増加する見込みである。

 また、中国では、GMと子会社の上海GMおよびGMと国内メーカーの上海汽車集団(SAIC)の合弁会社、上海GM五菱(SAIC-GM-Wuling)の販売台数が合計で87万6,747台と、前年比31.8%増の大幅な伸びを示した。GMにとって中国は、2006年度も米国に次ぐ世界第2位のグローバル市場となった。

 GM大宇では、韓国での販売台数が12万8,332台と前年比19.2%増となった。同国からの完成車およびノックダウン(KD)部品輸出は前年比33.1%増の139万7,487台と、GM過去最高を記録した。

 タイは、ASEAN諸国におけるGM成長の原動力となっている。GMのシボレーブランドの販売台数は、計2万9,727台を記録した。インドでは3車種のシボレーブランド(アベオ、SRV、アベオU-VA)の投入による消費者の反応が良好で、販売台数は、前年比15.4%増の3万4,552台であった。

 GMは2007年、アジア太平洋地域における製品ラインナップの拡大をさらに図っていきたいとしている。今年販売が予定されている新車およびモデルチェンジ車は、ミニ・カー(インド)、キャデラックSLS(中国)、 GM大宇ラセッティのディーゼルエンジン仕様車、先進6速オートマチック・トランスミッション(韓国)などがある。

 GM大宇は、今年の中頃までに自動車性能試験場を韓国の仁川に新設、さらに関連のR&D施設を2、3年内に新設する。また中国では、2007年に上海GM五菱が広西チワン自治区の林州にエンジン生産工場を建設するとのこと。