P22 図1 シュヴァルベンシュヴァンツに入る右コーナー
2つ目のジャンピングスポットを抜け、トリックコーナーもパスするともう少しでバックストレッチだと思うとホッとするが、まだ難所が残っているからもう一度気を引き締めなくてはらならい。
シュヴァルベンシュヴァンツに入る右コーナーに向けて6速まで入るスピードになる。正面に見える一本の木を目指す。ブレーキングして5速か4速まで落とし、やや奥から右にターンイン、クリップはしっかり取ってあまり膨らまずに次の左コーナーに向けて右側をキープする。
左コーナーへはアウト側である一番右側でブレーキング、3速に入れてターンイン。しっかりクリップして向きを変えてからアクセルオンだ。早めにアクセルペダルを踏みたくなるが、スピードが乗っていると曲がりきれなくて外側の縁石に乗る。ここを越えると砂利のエスケープが待っていてクルマにダメージを受ける可能性があるから要注意。
P23 図3 ミニカルーセルの攻略
右いっぱいに立ち上がったらそのまま右側をキープしミニカルーセルに向かう。ギヤはミニカルーセルを脱出するまで3速だ。
ここは白く見えるコンクリート舗装で上下二段のすり鉢状になっている。下側のコンクリートの始まりに向けてターンイン。そのままさらにインに向かって、さらに下側の黒いアスファルト舗装に左のタイヤが乗るようにする。内側の縁石には乗らないがかなり近いところを走る。
ミニカルーセルは出口が難しい。上側のコンクリートが早く終わり下側のコンクリートとの角ができるが、ここをクルマの中心が通るように脱出する。早く出るとリヤが振られそうになるし、遅く出ると加速が遅くなりタイムロスになる。脱出したあとコース半ばまで膨らんでから左側に寄る。このときは4速になっているはずだ。
ガルゲンコップとデッティンガーヘーエと呼ばれる連続した2つの右コーナーに向かう。クルマは高速で高い横Gが掛かりっぱなしになる。ここを抜けるとバックストレッチだ。
最初の右コーナー、ガルゲンコップは路面のアンジュレーションが大きくふらつきやすいから、スピードオーバーで不安定な状態で侵入すると危険だ。慣れるまではしっかりスピードを落とすことが大事だ。ギヤは4速のまま向きを変えやすくする程度に軽くブレーキングして右にターンイン。
最初に右にクリップしたあとはクルマ任せでだんだん左側によっていって、「186」の距離看板があるところで一番左に寄るラインを選ぶ。
「186」からは徐々に右に寄っていって、デッティンガーヘーエの右の縁石に近づき長い直線に続く出口が見えたらアクセルペダルを踏み込んでスピードに乗りながら左側に寄っていく。
ここまではハンドルではなくアクセルコントロールが重要だ。前輪のハンドル角で向きを決めるのではなく、アクセルコントロールで前後の荷重移動を作り、それによってセッティングしたラインをトレースするようにする。
バックストレッチでは左側を通りながら5速、6速にシフトアップ。ここは道幅が広く舗装が4車線のようになっているので、左から2番目を走るのが基本。ノルドシュライフェで唯一、一息つける場所かもしれない。右側前方の丘の上にお城が見えるだろう。