P8 図1 リズムに乗ってラインを合わせる
アレンベルクを立ち上がって陸橋をくぐったら徐々に右に寄っていく。中央よりやや右に位置すればいい。S字の最初の左カーブに備えるためだ。緩いS字だから左右の赤白ゼブラの縁石に乗らない程度に近づいてなるべく直線に近いラインを作るようにする。図では完全な直線の走行ラインになっているが、これは右幅が広く描いてあるためで、実際にはもう少しS字っぽいラインになる。スピードが高いので遅れないようにリズムに乗ってラインを合わせていくようにする。
P8 図2フックスレーレ
下りきったところで左カーブになり、再び登り坂になる。この谷底ではすでに6速に入っているほど高速だから、相当丁寧なハンドル操作で走らないと危険な場所だ。自信がないとか、危ないと思ったら谷底に入る前の直線でブレーキを掛けること。谷底でブレーキを掛けてはいけない。
この場所はフックスレーレと書くがドイツ人の発音をそのまま表現するとフックスゴヤガーだ。狐の穴という意味。
谷底ではフルバンプする。そこで無理にハンドルを切るとクルマが不安定になるから注意が必要だ。谷底の手前ではやや右寄りからターンインすると楽になる。イン側の縁石には乗ってはいけないがなるべく近づくラインを取る。谷底からはややハンドルを戻し気味にしてタイヤに負担を掛けないように右いっぱいに寄ってから登っていく。
P8 図3アデナウアーフォレスト
坂を登り切って左コーナー。アデナウアーフォレストの入り口の左コーナーはまだスピードが乗っているので、緩くブレーキを掛けてからターンインする。
短い直線で本格的なブレーキを掛けながら6速から4速にシフトダウンする。右コーナーの縁石を早めにクリップして正面のガードレールを目指す。この辺りはカーブを知らないとライン取りができない、完全なブラインドコーナーである。
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P8 図4 ライン取りは2通り、どちらを選ぶかはお好みで
ガードレールまで近づいたらもう一度ブレーキでしっかりとスピードを落として3速にシフトダウンする。大きく左ターンをして左のクリップを奥目にとってアクセルペダルを踏みながら立ち上がれるラインを選ぶ。そうすればそのまま右コーナーも加速しながら行けるはずだ。
実はここのライン取りはもうひとつある。図3の終わりの4速に入れてからの右コーナーで奥目にクリップを取り右に寄ってからガードレールを目指し、3速に入れて立ち上がるというラインだ。この場合には4速に入れてから充分にスピードを落として右ターンをしなくてはならないので、ボクは直線的にガードレールに向かうラインを好む。