『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

新型MINIの登場で市場に変化が!新車も中古も今が買い時!

 来春にも新型MINIの日本デビューが噂されているため、(やはりMINIの日である3月2日?)現行MINIを新車購入するなら今が値引きのチャンス!
 ディーラーで「新型が出るんでしょ?」とつっ込んでみたら、驚きの値下げ価格で購入できた!なんて実話も。
 中古市場も新型の登場する来年には、今までにない値崩れが起きることは間違いありません。中古車は、新型MINIが正式上陸をした後が狙い目です。
 

【MINIのツボ その1】クラシックミニのアイデンティティを現代流にアレンジ。

 20世紀の名車として歴史にその名を残した偉大なる先代ミニ。アレック・イシゴニスやアレック・モールトンなどの手によって設計、開発され1959年に登場。基本的に変わらぬ姿で40年もの間生産されました。
 しかし、小さなボディは現在の衝突安全性には適合せず生産中止が決定。この偉大なクルマの伝統を踏襲しながらもいかに現代流に仕上げるか?これは生産を受け継いだBMWにとって大きな課題でもあり、重圧でもありました。
 期待と不安が入り混じる中、BMWは我々の期待を裏切ることなく、01年の東京モーターショーでNEW・MINIを発表。クラシックミニの持つアイデンティティを踏襲しながらも、斬新かつ最新の技術を駆使してこの一台は生み出されました。
 何かとBMW扱いされる現行MINIですが、生産国は先代の生まれ故郷である英国。オックスフォード近郊のカウリー工場で行われます。ドイツ資本の英国生産車ですから、一応ちゃんとイギリス車です。
 ラインナップはベースグレードの『ワン』、MINIのイメージリーダー的存在の『クーパー』そして機械式スーパーチャージャーを備えたスパルタンな『クーパーS』。これらをベースに多くの限定車が発売されました。
 今回は、MINIのラインナップの中でも最も豊富なタマ数を誇る『クーパー』を連れ出し、解説いたします。

【MINIのツボ その2】一目でMINIだとわかるフロントマスク。

『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

クラシックミニの特徴でもあった丸目のヘッドライトに台形型のグリルを継承。ヘッドライトには、メッキリングを配し、高級感を醸し出しています。
 全幅は1688mmと大幅に肥大化しましたが、それでも、十分コンパクトで取り回しは楽です。

【MINIのツボ その3】短いオーバーハングはロングホイールベースを実現。

『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

 四隅にタイヤを思いっきり配したお陰で、インテリアの居住性が大幅に向上。全長は3626mmとBセグメントの中でも小ぶりですが、走行安定性は一クラス上に匹敵するものです。

【MINIのツボ その4】微笑ましいキュートなヒップは伝統的なラインを継承。

『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

 ヒップラインもクラシックミニのディテールを現代流にアレンジ。極端に切り詰められたショートテール、そそり立つサイドセクションなど、「なるほど」と思える部位が盛り沢山です。
 メッキパーツも多用しており、テールゲートハンドルやバンパーガードなど、随所にMINIであることを主張しています。
 灯火類もクラシックミニの形状を模したものが採用され、メッキリングがクラシカルな心象を与えます。

【MINIのツボ その5】開口部の大きなラゲッジは積載性にも配慮。

『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

 テールゲートは実に90度以上開き、荷物の積載性にも優れております。また、リアシートは5:5の分割可倒式を採用。長物の積載も可能です。
 テールゲートを開口しても、灯火類は持ち上がらないため、夜間の積載時にも後続車への安全が確保できる設計になっております。
 テールゲートハンドルには電動ロックの解除ボタンを内蔵。ソフトタッチで開錠する事が可能です。

【MINIのツボ その6】伝統の8本スポークホイールを採用。

『ツボ』な輸入車を徹底研究! 第ニ回は「MINI」だ!

 MINI『クーパー』には、伝統の8本スポーク15インチアルミホイールを標準装備。色はホワイトとシルバーが選択できます。(『ワン』は15インチ+ホイールキャップ、『クーパーS』には17インチアルミホイールを純正装備。)
 タイヤはコンフォート向けのダンロップP-2000orP-3000。タイヤの空気圧を常に監視し、空気圧低下時にはセンターメーター内に設けられた警告灯を点灯させドライバーに注意を促します。
 ブレーキは4輪ディスクを採用。フロントには276mmの大口径ベンチレーテッドディスクを採用。BMWからフィードバックされた、4センサーABSの他、EBD、CBCといった電子デバイスを搭載。車両挙動の変化を検知し、4輪の制動力を可変させ、常に安定した制動を支援するシステムが装備されています。これら安全デバイスはグレードによる差別化を計っていません。 


後編では、インテリア、エンジン、市場分析などを解説します。
 
 

< 前のページ | 次のページ >

< 前のページ [ 1] [ 2] 次のページ >