CX-7は「スポーツクロスオーバーSUV」
CX-7は、ただのSUVではない。マツダいわく『スポーツクロスオーバーSUV』。RX-8やロードスターに代表される、マツダのアイデンティティー『走りの良さ』を全面に押し出し、SUVとスポーツカーの2つの価値観を併せ持つ、とする。月販目標台数は380台と至って控えめだ。
スタイリングは『速そう!力強い!滑らか!』
「CX-7」のスタイリングは、『スポーツクロスオーバーSUV』を最も端的に表すポイントだ。開発時にマツダは「アドバンスド・フロンティア」(自ら新ジャンルを切り開く)という力強いお題目(デザインコンセプト)を掲げる。
具体的なデザインキーワードは「Sporty!(速そうな) Sturdy!(力強い) Sleek!(滑らかな)」。非常に欲張りなハナシだが、実車を目の前にする限りその目標は十分に果たせたと感じさせる。
18インチの大径ホイールを包み込むフェンダーアーチや、大きく口を開けたバンパー下部のロアグリルなど、SUVらしい安定感や力強さを強調するボディ下部。
それに対し、約66度までに大きく寝かされたフロントウィンドウや低く抑えられたルーフ高、またボディ後半でキックアップするサイドウィンドウグラフィック、円形をモチーフにしたリアコンビランプ、といった「SUVらしくない!」「まるでスポーツカーのような!」数々の要素が『Zoom-Zoom!』マツダらしいスポーティさを主張するのだ。
ボディカラーも、イメージカラーのカッパーレッドマイカ(TOP画像)を筆頭に、スポーティなカラーから上質なカラーまでスポーツクロスオーナーSUVらしい多彩な9色を用意する。
CX-7発表会場にいた説明員の話では、都会派スタイリッシュSUV「トヨタ ハリアー」や「日産 ムラーノ」などを直接のライバルとして意識しているようだ。なおボディサイズは4680x1870x1645mmと巨大。「CX-7」が広大な道路環境のアメリカ市場を中心に見据えて作られているクルマだということが判る。
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くつろぎ(Relax)と運転する楽しさ(Sporty)を両立させたインテリア
いっぽう、インテリアのデザインコンセプトは「Relax but Sporty Cockpit」。運転する楽しさ(Sporty)と、パッセンジャーのゆったりしたくつろぎ(Relax)の2ツの要件を両立させるという、こちらも欲張りなものだ。
オレンジの照明色が輝く3眼のブラックアウトメーターやバケットタイプのシート、本革巻ステアリング、ピアノブラックのステアリングスポークベゼルなど数々のスポーティな演出が目をひくいっぽうで、ブラックのインテリアカラーをベースにスイッチパネルやシフトなどの機能エリアにはシルバー加飾が与えられ、華やかでシャープな印象を放つ。また、それらより上のアッパーエリアは、ラインなどの表現を極力抑えシンプルにすることで、光の陰影を表現しているという。
なお上級グレードには上記に加え本革シートや控えめな黒木目調パネルが加えられ、より質感の高さを主張する。
発売済みの北米では「オートモーティブ・インテリア・オブ・ザ・イヤー」で部門賞を受賞しているなど、既に市場では高い評価を得ている。日本のユーザーに、このこだわりのインテリアがどのように受け入れられるか注目したい。
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フラットなトルク特性を誇る、ハイパワーMZR 2.3リッター DISIターボエンジン
CX-7のエンジンは、既に「マツダスピードアテンザ」「MPV」などに搭載されているMZR 2.3リッター DISIターボ。ただしCX-7にチューニングされ低速域から俊敏な加速を実現するとともに、2000rpmから4500rpmまでほぼフラットなトルク特性を発揮。最大トルク35.7kg-m(350N・m)/2500rpm、最高出力238ps(175kW)/5000rpmの高性能を誇る。トランスミッションは電子制御6速AT(アクティブマチック)の組み合わせ1種類のみだ。
4WDのほかにFF(前輪駆動・2WD)が用意され、FF版では10.15モード燃費9.1km/l、4WD版では8.9km/lと優秀な燃費性能をマークする。
グレードは、標準タイプ「CX-7」と、8ウェイ電動式本革シートやプリクラッシュセーフティシステム、レーダークルーズコントロールシステムなどを標準装備する「CX-7 Cruising package」の2ツがラインナップされる。共に、DSC(横滑り防止装置)やサイド・バックモニター、HDDナビ、クルーズコントロール、イモビライザーなどの安全・便利系については全て標準装備となっているのがウレシイ。価格はFFの「CX-7」306.0万円から、4WDの「CX-7 Cruising package」366.0万円まで。
LクラスSUVの中では小排気量な部類に属する2.3リッターエンジンで税金も安く、それでいて直噴ターボのパワーが3.5リッターのハリアーやムラーノと同等の性能を発揮、となればなかなかバリュー度も高い。ライバルに対する独自の魅力を放ち、後発の日本市場へ参戦する!
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( 写真/レポート:CORISM編集部 )
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代表グレード
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CX-7 (2WD)
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4,680 x 1,870 x 1,645mm
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車両重量[kg]
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1,640kg
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総排気量[cc]
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2,260cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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238PS(175kW)/5,000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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35.7kg-m350(N・m)/2,500rpm
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ミッション
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電子制御6速オートマチック(アクティブマチック)
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10・15モード燃焼[km/l]
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9.1km/l
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定員[人]
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5人
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税込価格[万円]
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306.0万円
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発売日
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06/12/19
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写真/レポート
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CORISM編集部
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CX-7のカタログ情報
- 平成18年12月(2006年12月)〜平成23年12月(2011年12月)
- 新車時価格
- 295.0万円〜366.0万円
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