BMW Groupは、2008年内にスポーティかつ経済的なディーゼル・エンジンをアメリカ合衆国へ導入すると発表した。

 BMW Groupは、1983年から欧州でディーゼル車両を提供し、現在では、BMWブランドの販売の67%を占めているという。一方、アメリカ合衆国でもようやく最近、プレミアムカー・セグメントではディーゼル・エンジンが受け入れられる素地が整ってきたとのこと。

 BMW Groupにとって、アメリカ合衆国へのディーゼル車両導入は、長期にわたって持続可能な成長を続けるためのコミットメントで、このため、2009年からカリフォルニア州で施行される大変厳しい排出ガス規制法に適合できる、排気ガス量の最小化に注力したコンセプトが発案されたとのこと。これにより、通称50州モデル(Bin 5)と呼ばれる「クリーン・ディーゼル」を導入することも可能になり、最も効率的で環境への影響が想像しうる限り小さい未来技術をBMWの顧客に提供することが可能となったという。

 アメリカ合衆国へのディーゼル・モデル導入は、短期、中期、長期に渡る継続的な燃料消費削減と、BMWの特徴である動力性能の強化を同時に実現する企業戦略である「エフィシエント・ダイナミクス」の一環で、第一歩は2001年に導入が開始された完全無段階の可変バブル制御であるバルブトロニックで、既にBMW全モデルに導入され、燃料消費の相当な削減を実行しているとのこと。