アウディ TTクーペ
アウディ TTクーペ フロント

初代モデルに敬意をはらってデザインされたというエクステリア。うまくイメージを継承していることがわかる。しかしサイズアップした新型は、初代にない様々なアプローチも見られる意欲作だ。

アウディ TTクーペ フロントアップ

ウィング状の精悍なヘッドライトが印象的。未来的なイメージがさらに高まった。またシングルフレームグリルにより迫力あるフロントマスクを手に入れている。

アウディ TTクーペ リヤ

シンメトリー構造を重視した先代と異なり、新型はフロントエンドと独立した構造で成立。ナンバープレートを囲む台形にカットアウトされた部分は、視覚的にワイドな印象を与える。

アウディ TTクーペ リヤアップ

夜間に輝くリヤの四角いライトキューブが美しい。3次元的なデザインの一翼を担うパーツとして、細かいつくりこみがなされている。

アウディ TTクーペ ホイール

2リッターモデルには16インチアルミホイールが標準で装着され、オプションで17インチへ変更することも出来る。3.2リッターは18インチの設定だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

新ボディ構造を採用してバトンタッチ

 個性的なデザインとスポーティな走りで人気を集めてきたアウディTTクーペが2代目モデルに進化した。基本コンセプトは従来のモデルと変わらないもので正常進化といえるフルモデルチェンジだが、いろいろな部分に新しい要素が盛り込まれている。
 
 特徴的なのはボディ作りで、アウディが得意とするアルミスペースフレームとスチールを組み合わせたボディを採用した。これによってボディの大幅な軽量化が図られ、走りの軽快感の向上にもつながるものとなった。

初代イメージを継承しつつサイズアップ

 ボディそのものはひと回りというか、ふた回りくらい大きくなっている。特に全幅の拡大が著しい。走行安定性を高めるためにワイドトレッドを採用したことなどにより、全幅が1840mmにまで拡大されている。これはさすがに日本では使いにくいシーンも多くなるサイズだ。
 
 外観デザインは初代モデルのデザインに対して敬意を表してというか、初代モデルのイメージを継承しながら新しいデザインに仕上げている。ひと目でアウディTTと分かるデザインとすると同時に、特に全幅の拡大によってワイド&ローのイメージが強まったのが新しいTTクーぺの特徴である。

 なお、今回の登場はTTクーペだけだが、追ってロードスターも登場する予定だ。

代表グレード
クーペ 2.0 TFSI
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4180×1840×1390mm
車両重量[kg]
1340kg
総排気量[cc]
1984cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
200ps(147kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
28.5kg・m(280N・m)/5000rpm
ミッション
6AT
定員[人]
4人
税込価格[万円]
440.0万円
発売日
2006/10
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム