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221616 編集部

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あらゆる悪路を想定し開発した!

 三菱は、10月4日、「パジェロ」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。
 今回の新型「パジェロ」は4代目となり、1982年に初代を販売して以来、約250万台を生産し世界170以上の地域で人気を博している。新型「パジェロ」は、7人乗りのロングボディと5人乗りのショートボディの2タイプを設定し、ロングボディには、「SUPER EXCEED」「EXCEED-X」「EXCEED」「ZR-S」「ZR」5つのグレードを設定。また、ショートボディには「VR-II」「VR-I」の2つのグレードを設定した。なお、「EXCEED」「ZR-S」「ZR」「VR-I」には、嗜好の強い装備を取り外したシンプルな「ベーシックパッケージ」を設定し、お買い得感のある価格設定となっている。

パジェロ ショート VR-II

パジェロ ロング SUPER EXCEED

パジェロ ロング

 エクステリアは、歴代「パジェロ」のデザインテイストを踏襲し、力強い直線を基調とした。また、フロントフェイスには、「パジェロ」のネーミングの由来にもなった野生の山猫の目をモチーフとし、障害物にヒットしやすいヘッドライトの下面を切り上げたデザインを採用している。さらに、大型のサイドミラーは、サイドターンランプを内蔵するとともに、ハウジング下部には夜間に足下を照らし出すアプローチランプを装備、デフレクターを備えることでドアガラスへの雨水の付着を軽減したデザインを採用している。

 インテリアは、エレガントなベージュの内装(EXCEED系)とスポーティなブラック(全グレード)を設定した。インストルメントパネルは、全体を力強い断面でシンプルな構成となっている。最上位置にセンターインフォメーションディスプレイ、その下にオーディオパネル、最下段にエアコンのコントロールパネルを配し、機能別の配置がしっかり行われている。また、頻繁に操作するスイッチを大型化し、視認性、操作性を高めた。さらに、ロングボディ車には、床下収納式のサードシートを採用、バックドア部分に大容量のフリースペースや収納スペースを設定したほか、新開発のサウンドシステムを搭載するなど、快適な室内空間としている。

パジェロ ロング EXCEED-X

パジェロ ロング EXCEED

パジェロ ロング EXCEED

 “地球基準のオールラウンドSUV”と言われる新型「パジェロ」は、開発にあたり、標高2,500mのヨーロッパ・アルプスや氷点下40度以下の北欧を模擬した適合性試験、荒地での悪路走破試験など、過酷な走行状況を想定した試験を実施したほか、ダカールラリーを通じて得た技術やノウハウをフィードバックしたという。
 アプローチアングルは36.6°(ショートボディ:36.7°)ランプブレークオーバーアングルは22.5°(ショートボディ:25.2°)、デパーチャーアングルは25°(ショートボディ:34.8°)と悪路での走破性を確保している。
 エンジンは、V6 3.8L 24バルブ SOHC MIVEC(連続可変バルブタイミング&リフト)エンジンと、V6 3L 24バルブ SOHC ECI-MULTIエンジンを設定した。また前者には5速、後者には4速のINVECS-II オートマティックトランスミッションを採用し、エンジン性能向上に合わせたシフトスケジュールを変更するなど、燃費の向上を図った。

 価格は、ショートボディが241万5,000円〜348万6,000円、ロングボディが262万5,000円〜436万8,000円。
 なお、月間販売目標台数は700台とのこと。

代表グレード SUPER EXCEED
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,900×1,875×1,870mm
車両重量[kg] 2,210kg
総排気量[cc] 3,827cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 252ps(185kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 34.5kg-m(338N・m)/2,750rpm
ミッション INVECS-II スポーツモード5A/T
10・15モード燃焼[km/l] 7.6km/l
定員[人] 7人
税込価格[万円] 436万8,000円
発売日 06/10/04
写真 三菱自動車