オルメンディンガーが今シーズン5勝目

 ブリヂストンは、全車がブリヂストンタイヤを装着している2006 Champ Car World Seriesの第12戦(ロード・アメリカ)について、レース結果を発表した。

 A.J.オルメンディンガー(フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシング)は、レース序盤、マシンの状態を中々つかめなかったが、除々に調子をあげ、今シーズン5度目の勝利を手にしたとのこと。オルメンディンガーは最終ピット・ストップでようやくトップに立つとキャサリン・レッジの凄まじいクラッシュによるレッド・フラッグの中断をはさみ、そのままニューマン・ハース・レーシングのブルーノ・ジュンケイラとセバスチャン・ブルダイを抑えてチェッカード・フラッグを受けたという。6月にフォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングへ移籍して以来今回の5勝目により、オルメンディンガーはシリーズ・チャンピオン争いに踏みとどまり、今シーズン2レースを残して、ブルダイに58ポイント差と迫った。

 ブリヂストン・モータースポーツは、今週末に両スペックとも新しいドライコンディション用のタイヤを持ち込んだ。これは先月、ロード・アメリカのオープン・テスト中に各チームが使用したものだという。ロードコース用のコンパウンドの中で最も耐久性があるもので、オルタネート・スペック(レッド・サイドウォール)はスタンダード・スペック(ブラック・サイドウォール)よりわずかにソフトなコンパウンドになっているとのこと。各マシンには7セットのスタンダード・スペックと2セットのオルタネート・スペックが今週末支給されたとのこと。

A.J.オルメンディンガーのコメント

「今日のブリヂストンはすばらしかった。レッドタイヤとブラックタイヤどちらのセットでも、僕が求めている以上の理想のバランスだったよ。とてもハードに攻め続けても、タイヤは全く摩耗していなかった。摩耗しないことは、いつも求めていることだよ。」

 

アル・スパイアー(ブリヂストン・モータースポーツ・エグゼクティブ・ディレクター)のコメント

「非常に恐ろしいアクシデントであったが、キャサリンが無事であり、とても安心している。一方、チャンプ・カーの安全性が証明され、セーフティ・チームが適切な対応をしたことはよかった。彼らと仕事をしていることを光栄に思う。今日、優勝を成し遂げたオルメンディンガーとフォーサイス・レーシング・チームを祝福したい。比較的気温の低い中でも、スタンダード・スペックとオルタネート・スペックのいずれもが、とてもすばらしいパフォーマンスを発揮した。また、金曜日と土曜日にウェット・タイヤが使われたことは非常に重要であり、我々は再び多くの有益なデータを得ることができた。将来に向けて、さらに改良を重ねていきます。」