ランフラットタイヤの乗り心地を改善する鍵は「熱」のコントロール!?

 ブリヂストンは、パンク時に走行可能な「ランフラットタイヤ」の新技術の開発・実用化に成功したと発表した。ランフラットタイヤで課題とされている乗り心地の向上を可能とする新技術で、09年より新車装着用として第3世代となる新型ランフラットタイヤの商品化を予定している。
 ランフラットタイヤの乗り心地を改善するためにはタイヤサイド部を薄く柔らかくすることが有効だが、パンク時に負荷がかかるタイヤサイド部には発熱が増加してしまうため、その両立が難しかった。新技術の核は、発熱を抑える新サイド補強ゴムの採用、熱の力を利用し変形を抑制する新プライ(骨格)、タイヤサイド部を冷却する"COOLING FIN(クーリングフィン)"の3つ。それぞれ「熱をコントロールする」技術が採用され、ランフラット耐久性能と乗り心地の改善を図った。

 ブリヂストンでは、この第3世代ランフラットタイヤの普及により、スペアタイヤ(応急用タイヤ)を不要とするスペアタイヤレス化が推進出来ると主張する。また新車装着される年間約5900万本のスペアタイヤが不要となることで省資源化も実現。併せて使用するホイールも不要となることから、CO2排出量削減効果も高い。これにより、ブリヂストンが主張する”より安全で環境に優しい車社会の実現へ”大きく貢献する、とした。