まずは片山右京選手率いるOTG・REVO with Team UKYO
元F1ドライバー片山右京選手が乗るトヨタ・ランドクルーザー101(ディーゼルエンジン)をサポートするのは、大阪トヨペットのディーラーメカニックで構成されたチーム編成。 ラリーの中でも1番の大所帯で1台のトヨタ・ランドクルーザーを走らせるのに30名程のスタッフが頑張っておりました。
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なかでも特に驚いたのが、カヤバのサービストラックが全工程サポートしていたのだ。私も昨年はカヤバのショックを装着していて、日本で行われたシェイクダウンにサービストラックが来たときには「スゲ〜」と驚いたものだが、まさかタイにもサービストラックがあるとは・・・・グローバルなカヤバに驚きであります。
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ご存知のように今年のチーム右京は、廃油のテンプラ油100%で完走を目指すという新たなるチャレンジに成功している。 新しいチャレンジは通常のサービス以外にも作業が増えるので懸念されるが、メカニックの努力により成功させたことは賞賛に値するだろう。 またバイオヒューエルの話は後に詳しくすることにして、それ以外の作業は通常のラリーカーと一緒で、破損箇所の修理、故障チェックなどとなる。今年のチーム右京は”ツキ”が無いのか、SS内で前車をパスする際に切り株に左フロントをヒットさせてしまったようで、サービスパークにタイヤを曲げながら入ってきて少ない時間で補修したことを後に聞いたのだが正直驚いた。といのも、ディーラーメカはマニュアルどおりの作業しか出来ないものだと思っていたのだが、大阪トヨペットの選抜チームは違ったようだ。さすがに昨年もラリーを経験しているだけあって、その成長は著しい。そのようなメカマンがいるディーラーなら安心してクルマのメンテナンスも任せられるというものだ。大阪トヨペットの社員教育チャレンジは素晴らしいシステムだと思う。
実際にラリー前と後では目の輝きが全然違った。カッコ良かったぞ!
続いてチーム・フォードをご紹介しましょう。
チーム・フォードは、タイ人ドライバー&ナビゲーター2台と、日本から参加の小林&草加組1台で構成されている合計3台のチーム。
今年の4月にデリバリが開始された新型フォード・レンジャーでのチャレンジだったのだが、ありとあらゆるトラブルを拾ってしまい苦戦をだったようだ。特に時間の無い中、コンピューターチューニングをしたのが裏目に出てしまったようで、水に入るとエンジンパワーが無くなってしまうというセンサー系トラブルで苦労をしたようだ。皮肉にもコンピューターチューニングをしなかった日本組は大きなトラブルもなく総合11位とチーム内最上位を確保している。
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3台を擁するチーム・フォードは、ウィング式カミオンのサービスでその存在感をアピールしていた。パリダカなどとは違い移動はほとんど舗装路なので、このようなトラックでのサービスを可能にしている。それも安価で参加できるアジアXCラリーの特徴でもあるだろう。 しかし、このようなカミオンサービスはやはり圧巻であります。
昨年まではタイ・トヨタもトレーラーカミオンサービスを出していたのだが、今年は私1台のみがエントリーということでクイックサービスのみとなった。
こちらは台湾から参加のFORD TOP4×4 Rally Teamで、なんと2007年のパリダカにも持っていくというベンツのカミオンを2台も台湾から持ってきてしまった恐るべきチームです。(カッコ良い・・)