なかなか取上げられない影の立役者メカニックの仕事を紹介
彼達の手はまさに ”ゴットハンド” だ!
WRCのようなスーパーメカニックではないながらも、タイの独特な空気の流れで、私が寝ている間に完璧に直してしまうマジシャンのような人達。 何が驚くってサンダルに素手で溶接をバリバリやってしまう姿は東南アジアの底力みたいなものを感じる。
今回総合優勝をした影の立役者でもあるメカニックの仕事内容をご紹介していきましょう。
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まずは、SSとSSの間にあるサービスや、SS終了後のリエゾンタイムを利用して修復するサービスをご紹介しましょう。
何となくお解り頂けると思いますが、このサービスには時間がありません!平均5分程度でサービス作業をしなくてはいけないのですが、その内容はこのように伝えられます。
ドライバー ⇔ ナビ (SSフィニッシュ即ディスカッション{英語})
サービスパークに到着! ↓
ナビ →(タイ語で伝達)→ メカニック → 作業開始!!
と言葉の壁はなんとかクリアしながらも、彼達の手際の良さには驚かされる。
今年のアジアXCラリーは、300kmのSSに2箇所(100kmごと)のサービスポイントが設けられており、当チームは1箇所に2名のメカニックを配置する作戦をとっておりました。
5分のサービスで2名のメカニックが作業する内容の一例をご紹介しましょう。
・ショック交換(前2本)
・ブレーキパッド交換
・デフオイル交換(フロント)
・タイヤ交換(4本)
この内容を5分で仕上げます。それも2名で・・・ハングリーであります!
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続いてLeg終了後の夜間のサービスです。
これは昼間の5分のサービスとは違って、朝のスタートまでエンドレスであります。だから、ラリー中の1週間を徹夜するメカニックも少なくありません。
今年はトヨタ・ハイラックス・ヴィーゴが頑丈なお陰で大きなトラブルもなく明るいうちに帰ってくることが出来ていたので、メカニックを休めさせる時間は作れたようだ。実はそれがクロスカントリーラリーでは非常に大切なことでもあります。
- メカニックの疲労=ミス作業が多くなる -
リタイヤの原因にもなるような故障が発生することになり、みんなの苦労が浮かばれない結果となってしまうのです。
”速く壊さずサービスパークに辿り着く”
それがドライバーの最大の仕事です。それでもメカニックは最善を尽くすために壊れていない箇所まで丁寧に点検をして修理を施し、ドライバーに気持ちよく走ってもらおうとガンバルのです。 そんなお互いの信頼関係が優勝へと導くのでしょう。
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夜の作業内容は、まず壊れている箇所の修理。それから通常ルーティーンへと入っていくのですが、朝には新車同様にまで修理されるので本当に頭が下がります。
溶接などは当たり前で中にはエンジン交換までしているチームもあるほど。ラリーが始まると”カン、カン、カン・・・”若しくは”ブ〜ン、ブ〜ン、ブ〜ン〜〜〜”と、エンジンの空ブカシか板金の音で目が覚める。不思議と毎日どこかのチームがやっている作業なのだ。もっと不思議なのが、リエゾン(移動)しかないLeg−1の夜にその作業をしているチームがあること。これまた毎年そんなチームがいるのには笑える。出場前になんとかならないものなのか??
昨年までは日本で車両を製作してタイまで輸送していましたが、今年はタイで車両製作からサービスのすべてを同じチームで行っているので、理想の体制が築けたようだ。昨年に比べるとメカニックの手際も数段上がっている。
やはり実践トレーニングは必須なのだろう。