BMWは9月12日(日本:13日)に、BMW 7シリーズがベースとなった世界初となる日常的に使用する水素自動車「BMW Hydrogen 7(ビー・エム・ダブリュー・ハイドロジェン・セブン)」の市場導入を2007年より開始すると発表した。
水から生まれて水に戻るクリーンな燃料
今回導入されるモデルは、排出ガスを飛躍的に減少させCO2排出をゼロにするほか、排出されるのは水蒸気だけと極めてクリーンである。また、燃料となる水素は枯渇する心配もない。
最高出力は260馬力、0-100km加速は9.5秒、最高速度は230km/h。水素及びガソリンがどちらも走行可能なエンジンを備え、燃料の切り替えは、ステアリング・ホイールに組み込まれたスイッチを押すだけですばやく切り替えが可能である。74Lのガソリンタンクと約8kg(17.6lbs)の液体水素を貯蔵するタンクが装備され、この両用モードを備えたエンジンによって、200kmを超える水素での航続距離に加え、480kmのガソリンによる航続距離を併せ持つことが可能となった。
これによって、水素インフラが完備されていない状況下においても、ユーザーは安心して車の利用ができるという。なお、将来的に水素インフラの整備を進めていくとしている。
通常の7シリーズに引けを取らないプレミアムな水素自動車
また、同モデルは通常の7シリーズと遜色のない高い快適性・居住性を備えているという。「BMW 760Li」の充実した装備をベースに、鏡面加工仕上げのエアコン吹き出し口、最上級のフルオートエアコン、副電源によるヒーティング機能、乗員全員分のシートヒーター機能、電動メモリー機能及びランバーサポート付きの前席シート、ISOFIXチャイルドシート・アタッチメント、PDC/パーク・ディスタンス・コントロール、レインセンサー、自動防眩ルームミラー及びサイドミラー、オートマチック・ソフト・クローズ機能付きドアを標準で装備した。さらに、エンターテイメント&コミュニケーション装備もフル装備されているとのこと。