最も注意したいのはサビだ

賢い中古車の選び方!Part12「ボディの最後は下回りのチェック」

 中古車をチェックしにいくときには、少々汚れても良いような服装をして行って、ボディの下回りまでチェックしてみたい。普段は見えない状態にあるボディの下回りはボディには、文字通り見えない不具合が隠されていることがあるからだ。

 下回りを見るときには、まずはサビに注意しよう。日本でも積雪地では塩分を含んだ融雪剤を撒くことがあるから、毎年何度もスキーに出かけたようなクルマでは下回りにサビが発生していることがある。海岸部で使われたクルマなども同様に下回りがボロボロにサビていたりする。

 またマフラーや排気管もサビが発生しやすい部分。排気ガス中に含まれる硫黄分や水分によってマフラーや排気管にサビが発生し、大きな排気音が発生するようになっていたり、排気管が割れて落ちてしまうことなどもある。

オフロード4WDではアンダーカバーに注意

 SUVと呼ばれるようなオフロードタイプの4WD車では、スキー場や砂浜へ出かけるユーザーが多いので下回りにサビが発生しやすいほか、本格的なオフロード走行を楽しんだクルマでは下回りを岩などにヒットしていることがある。

 フロント側から下回りを覗き込んでアンダーカバーをチェックすれば、どれくらいオフロードを走ったクルマかが分かるので、この部分は確実に見ておこう。オフロード4WDなのだからオフロードを走っていけないということではないが、あまりにもキズだらけなのは問題だ。

 また傷みがひどいために新品に交換することも考えられるから、全く新しいアンダーガードが付いているクルマも注意が必要。
 前から後ろからクルマの下回りを覗き込むことで、そのクルマの使われ方が判断できることがある。一般のユーザーは中古車をジャッキアップして確認することはできないが、可能な限りじっくり見ておこう。